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2008/09/07

速報!「海角七号(Cape No.7)」「アジア海洋映画祭イン幕張」でグランプリ!

0905cape1_89月5日から開催中の「アジア海洋映画祭イン幕張」で、台湾映画「海角七号(Cape No.7)」がグランプリを受賞、賞金100万円を獲得しました。
審査員特別賞には、タイ映画「夏休み ハートはドキドキ!」が選ばれました。

(長文追記あり)

0904capeno_7「海角七号(Cape No.7)」は、このブログでもデジタルラジオ番組の「アジアン!プラス」でもかなり力を入れてご紹介してきましので、今回の受賞を心からお祝いしています。
この映画の制作のきっかけやテーマを語るとき、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督はいつも違う表現なので、何度話を聞いてもおもしろいですね。
登場人物の「心を溶かしていく」というのが、映画を見るとよく解ります。監督が言うように、この映画には誰一人悪人は出てきません。台北で15年バンドをやっていて挫折した主人公、モデルなのに、世話係をやらされるヒロイン、失った妻への自責の念にとらわれる警察官など、ただ、どこか欠落した部分のある人達が、一つの目標へ向かうことから心の繋がりができて、少しずつ隙間が埋まっていくという姿を、ユーモアと涙で描いています。挫折による心の傷で、最初は険悪だった二人の心が近づき、愛に変わっていく主人公たちに、時と国境を越えたもうひとつの愛の物語が交差して、素晴らしいラブストーリーであり、人間讃歌になっています。
登場人物達のエピソードが多いのですが、どれも「溶かされていく心」が見事に描かれていて、きちんと整理された脚本だと思います。
台北、そして幕張で2回と計3回見ましたが、同じところで笑い、同じところで泣いて、感動は回を重ねるごとに増していきます。

ちなみに、60年前のラブレターのモノローグは、2004年の東京国際映画祭で上映された鄭文堂監督の「時の流れの中で」に出演した蔭山征彦さんです。台湾では「民雄」とも呼ばれています。
民雄さんのことは、7月18日の記事「莫子儀はやっぱりステキ!〜台北電影節レポート2」に書いていますので、ご参照下さい。

0908van全編に使われている音楽も素晴らしいです。前座バンドで演奏される范逸臣(ファン・イーチェン)の曲、スーバースター役の中孝介の曲のほか、素敵な曲であふれています。
「アジアン!プラス」では、監督からいただいた非売品のサントラから曲をかけていますが、この映画の「愛」にかかわる曲を集めて台湾で前売り券の特典として付けられたCDです。
范逸臣(ファン・イーチェン)の「無樂不作」は、彼のニューアルバムに収録されているのですが、冒頭の台北から戻ってくる時にかかる印象的なロック「I Wana」は、残念ながらこのサントラに入っていません。次のアルバムには、ぜひ入れて欲しいですね。

魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督、主演の范逸臣(ファン・イーチェン)、田中千絵の台北(8月10日)と幕張(9月6日)でのインタビューと囲み取材、中孝介の幕張でのインタビュー(9月6日)など、ぜひ過去記事をご覧になって下さい。
放送予定は、以下の通りです。

9月16日(火)魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督、主演の范逸臣(ファン・イーチェン)、田中千絵 
幕張インタビューと囲み取材
9月19日(金)中孝介 幕張インタビュー

0908hurtさて、審査員特別賞のタイ映画「夏休み ハートはドキドキ!」は、夏休みを迎えた4組のカップルのストーリーが同時進行で描かれている、可愛らしい作品です。
イケメン中学生、台湾アイドルの追っかけ女子高生、友達以上恋人未満の大学生、憧れのAVアイドル蒼井そらにそっくりの日本人バックパッカーに出会った大学生の、それぞれの夏休みのドキドキ体験。
蒼井そらそっくりのバックパッカーは、蒼井そらさん本人が演じています。

0907hurt6日のティーチインには、ソンヨット・スックマークアナン監督、蒼井そらに出会った大学生役のチャンタウィット・タナセーウィーに、蒼井そらも登場。「タイでは蒼井そらさんの作品は見ることができないと思うのですが、どうして蒼井そらさんを起用したのですか?」という質問に、監督は「公式には知らない。」と答え、場内は大爆笑でした。蒼井そらさん自身も「どうして自分が知られたのか、びっくりしている」と。この蒼井そらさんとラブシーンを演じたチャンタウィット・タナセーウィーは、「タイのオリンピック選手に選ばれたみたい。」と行ってまたまた爆笑を誘いました。

0908bata今回、20分でSOLD-OUTとなったフィリピン映画「バタネス」は、台湾に近いフィリピン・バタネス州の島を舞台にしたラブストーリー。
おおかたは朱孝天(ケン・チュウ)ファンの皆さんが会場を埋め尽くしていましたが、ケンちゃんが登場するのは映画の中盤です。
ヒロインがマニラで出会った青年と結婚するために彼の実家であるバタネス州の島にやって来て、幸せな新婚生活もつかの間、夫は海で帰らぬ人となります。傷心のヒロインは、波打ち際に打ち上げられ、怪我をしている男を助けたことから、いつしか恋に落ちるのですが…という内容。ということで、後半はケンちゃんが演じる台湾から来た男とのラブストーリーになっていくわけです。

0907bataness6日のティーチインでアドルフォ・アリックス・ジュニア監督は、「こんなに大勢の人が見に来てくれてうれしい」というのが第一声でした。ケンちゃんが出演に到ったのは、友達の友達の友達…がF3のマネージャーを知っていて、台本を送ったら、ケンちゃんが興味を持ってくれて…という経緯だそうです。
監督は、「ケンは英語がわかるので演出もしやすいし、人間的にも素晴らしい。こちらの意図をよく理解してくれた。」と絶賛。「ヒロインのイサ・カルサドもトップ女優なのでスケジュールはたいへんだったが、ロケ地はとても不便にところなので、囲い込んだらこっちのもの。」と言って、笑いをとっていました。

年々盛り上がりが高まっていく「アジア海洋映画祭イン幕張」、来年はどんな作品が見られるのか楽しみですね。

※日本の「奇跡の海」、韓国の「少年監督」、インドネシアの「フォトグラフ」は取材できなかったので、ご紹介できなくてすみません。

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