2008・冬、台北映画レポート3
「愛的發聲練習」は、徐熙媛(バービー・スー)の主演で、彭于晏(エディ・ポン)張孝全(ジョセフ・チャン)東明相(イーストン・ドン)という若手俳優大集合。
再婚した母の家で暮らすようになった主人公が、義父のセクハラに耐えかねて家を飛び出し、3人の男達との出会いによって、成長していくストーリーです。援助交際や妊娠、激しいラブシーンなどの話題が先行していて期待値が高い分、消化不良の感がぬぐえません。大Sを美しく美しく撮っているのが、果たして効果的だったかどうか…。
李國毅(リー・グォイー)が彭于晏(エディ・ポン)に迫るシーンや、エロい張孝全(ジョセフ・チャン)は面白かったのですが、東明相(イーストン・ドン)にもう少し出番があったら良かったのに…。カットされたというシーン、見たかったなぁ。
監督は、李鼎(リーディング・リー)。
呉鎮宇(フランシス・ン)主演の「鈕扣人」は、殺人現場の痕跡を消し、死体を処理することを生業としている男のハードボイルドストーリー。「鈕扣人」は、英語表記にすると「BUTTON MAN」、処理する死体の衣服のボタンをきちんとかけることで尊厳を持たせる仕事人という意味でしょうか。パートナーの戴立忍(ダイ・リーレン)は、組織に内緒で死体から臓器を取り出して売買したために処分されてしまいます。その後新しい若者が見習いとして付くのですが、恋人の關穎(テリー・クァン)に横恋慕。そこに李倩蓉(ジャネット・リー)が演じる子持ちの娼婦などがからみ、ここでしか生きられない悲しい人間達の内面世界を描いています。
呉鎮宇(フランシス・ン)のクールだけど優しくて悲しい男は、はまり役。北京語吹き替えで本人の声ではないのも、全然気にならないくらいです。
「停車」と似たような小悪党を演じるする戴立忍(ダイ・リーレン)、これまた巧いです。
十中八九、日本では公開されないであろう作品だけに、たとえ寂しい客席でも劇場で見ることができたのは幸せでした。



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