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2009/11/24

これぞ香港映画!「意外」の鄭保瑞(ソイ・チェン)監督インタビュー

1123soi今回の東京フィルメックスで、一番最初にソールドアウトになったのではないか、と言われるのが、香港映画「意外」です。最近のフィルメックスでは杜[王其]峰(ジョニー・トー)作品が定番となっていますが、今年はこのプロデュース作品がコンペに参加しました。
監督は、「ドッグ・バイト・ドッグ」などの鄭保瑞(ソイ・チェン)。
23日の第一回上映の時に、鄭保瑞(ソイ・チェン)のQ&Aが行われました。
女性客から「凄くカッコいいのですが、俳優経験もあるのですか?」という質問も出ていましたが、撮影時のエピソードや、キャストの古天樂(ルイス・クー)と任賢齊(リッチー・レン)の起用について、杜[王其]峰(ジョニー・トー)からどんなアドバイスがあったかなど、次々と質問が飛んで大盛況。このQ&Aの詳細は、公式サイトに掲載されていますので、そちらをご覧いただくとして・・・。
今朝、つまり24日の午前中に、鄭保瑞(ソイ・チェン)監督に単独インタビューしてきましたので、そのご報告をします。

1124soi_2まず、この「意外」、めちゃめちゃ面白いです。
英語タイトルは「Accident」というのですが、「意外」は中国語で「事故」のこと。
事故を装った殺人を請け負う殺し屋グループのヘッドが古天樂(ルイス・クー)。用意周到で実に用心深く、仲間と確実に仕事をこなしていますが、ある日殺人計画実行中に思いがけないAccidentで仲間の一人を失います。同時に家には空き巣が入って、全財産が無くなっていました。彼は気づきます。
“これは事故じゃない、誰かが仕組んだに違いない”・・・。
というストーリーで、香港という狭くて人の多い街の特性を生かした殺人計画のアイデアの面白さ、驚きの展開、とにかくハラハラどきどきワクワクの濃密な89分です。
このアイデアはどのようにして生まれたのか、と聞くと、観察とリサーチ、そしてご自身の体験からヒントを得たものもあるそうです。「ずうっとどうやって人を殺したらいいかばかり考えていて、とっても苦しかった。」と笑っていました。

鄭保瑞(ソイ・チェン)監督は、林嶺東(リンゴ・ラム)に師事して1990年に映画界入り、葉偉信(ウィルソン・イップ)ほか香港の名だたる監督の助監督をつとめ、一本立ちしてからは「怪物」などのホラー映画で頭角を表しました。
2004年に初のサスペンス作品「愛・作戦」(陳奕迅主演)が東京国際映画祭で上映されて、その時にインタビューしたのですが、一番撮りたいのは社会派の映画だとおっしゃっていました。とはいえ、それはなかなか難しい状況なので、オファーされる商業映画の中で、いかに自分の撮りたいものをうまく盛り込んで表現していくか、というのが課題である・・・と。
そして、2年後の「ドッグ・バイト・ドッグ」を見た時に、思いました。
監督の思いが実現している、と。
その方向性が変わっていないかどうかの確認をしたい!そして、大陸の資本参入で大きく変わりつつある香港映画界と映画人たちの今後、その中で鄭保瑞(ソイ・チェン)は何を目指していくのか?
この二つが、今回のインタビューの“私のテーマ”でした。
この答えは、12月28日からのアジアンパラダイスPodcastで送信します。
もちろん、映画「意外」についてもたっぷり聞いていますので、どうぞお楽しみに!

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コメント

インタビュー早めてくださってありがとうございます!
非常に興味深く聞きました!
今後の方向性や監督自身の思いなどを聞けて益々ソイ監督作品が楽しみになりました!
通訳の方もとても分かりやすかったです。

投稿: けいてぃ | 2009/12/06 02:37

見ごたえがありましたね「意外」。
Q&Aも良かったです。
2007年のTIFF「ドッグバイトドッグ」Q&Aの時では
監督の緊張が伝わってきましたが
今回はリラックスした感じでした。
インタビュー、早く聞きたいです。
どうぞもっと送信日を早めてください!

投稿: soifan | 2009/11/26 19:33

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