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2011/07/28

李啟源(リー・チーユエン)監督インタビュー

0728qiyuan1李啟源(リー・チーユエン)監督の新作「河豚」は8月5日から台湾で公開になりますが、台北電影節での上映の後7月13日にインタビューしました。
何度もお伝えしていますが、この作品は今回の台北電影節でのマイベストワンなので、監督へのインタビューをとても楽しみにしていました。
監督とプロデューサーの簡麗芬さんは以前から存じ上げているので、久々にこの素敵なご夫妻にお会いできたのも嬉しかったです。

李啟源(リー・チーユエン)監督は、台湾の大学で心理学を専攻し、卒業後はアメリカに留学、心理学を映画を学んだ台湾の有名な作家であり詩人です。作家としては数々の文学賞を受賞、脚本でも受賞歴があり、映画監督としては1993年から短編・長編を製作。2005年の「チョコレートラップ(巧克力重擊)」と2009年の「乱青春(亂青春)」は、東京国際映画祭で上映されました。
現在は國立台北藝術大學電影創作研究所(日本でいう大学院)で教鞭もとっています。

0728fugu1インタビューの中でも出てきますが、監督はこの大学院の学生の中から新しい才能を見いだして育てており、今回の「河豚」のヒロインで脚本も担当している潘之敏(パン・ジーミン)もこの一人です。
監督は、構想の段階でキャストを決め、俳優には脚本の段階から役について色々語り合い、参加してもらうという考えだそうです。潘之敏(パン・ジーミン)の場合は、本人が脚本を書くことに興味があり勉強していたので、実際に書いて監督とやりとりをしていたとか。

0725fuguこの映画は、都会で暮らすエレベーターガールと、東部の田舎で少年野球のコーチをしている青年の愛と喪失、再生の物語が少ない台詞と美しい映像で綴られていきます、
自分を裏切った男が飼っている河豚をネットオークションで売り、それを届けに田舎まで行く女。何も語らずとも、互いに自分と同じ心の傷を感じる二人は、その傷口を埋めようとする為だけに激しく身体を求めあいます。それはさらに深い孤独を招くことも知りながら・・・。この描写が秀逸で、潘之敏(パン・ジーミン)は顔の表情だけで、むしろ裸身を見せるよりもエロティック。二人の痛みが切実に伝わってきます。

0728fugu2そのまま彼の家に居続ける彼女、繰り返すセックス。そして少しずつ、ほんの少しずつ、心が溶けあっていく二人でしたが、ある日、出て行った彼の妻が戻ってきたのです。ここでもほとんど台詞がなく、二人が寝ているベッドにそっと横たわる妻。その3人のショットがとても切なく、胸を締め付けられます。
ラストの金針花(日本のニッコウキスゲに似てます)が咲き乱れるつづら折りの道を歩いて行く長回しのシーンの味わい深さ。そしてどうしても“これは違う”と思って監督が加えたという最後のショットは、観客がそれぞれにどう受け止めるか、委ねられています。

0728qiyuan2李啟源(リー・チーユエン)監督のインタビューは、この仕事をやっていて本当に良かったと思える、心地よい緊張感と楽しさを伴う中身の濃いものでした。
8月1日から前編、8日から後編をPodcast送信しますので、ぜひお楽しみに!

「河豚」公式ブログ(中国語)
http://chiandcompany.pixnet.net/blog

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

☆中文版(翻訳協力:西本有里)

【李啟源導演的訪問】

李啟源導演的新電影「河豚」即將在8/5上映。我在台北電影節看完影片後訪問他。
因為「河豚」是我在台北電影節所看到的電影裡最喜歡最棒的作品,所以我很期待訪問李導演。
我從以前認識李導演和簡麗芬製作人,所以很開心見到這兩位很有魅力的夫妻。

李啟源導演在台灣的大學念心理學,畢業後留學美國。他是台灣很有名的作家又是詩人。
以作家的身分得了許多文學獎,腳本也有得獎的經驗,而從1993年開始拍攝電影短篇和長篇。
2005年的「巧克力重擊」和2009年的「亂青春」都在東京電影節上映過。
現在他在國立台北藝術大學電影創作研究所當任教授教導學生電影的製作。

導演從這研究所學習的學生中找出具有才華的新人培養著她們,「河豚」的女主角潘之敏也是導演找出來的學生之一,她在「河豚」中除了演戲以外也參與了腳本寫作的工作。
導演說,他通常構想階段先決定好角色,然後寫腳本的過程中讓演員們參與一起討論。
因為潘之敏本來對寫腳本的工作有興趣,又之前念過書的關係,這次實際讓她寫腳本,跟導演一起討論。

「河豚」以很少的台詞與美麗的影像描述住在市區的電梯小姐和住在東部的少年棒球教練之間的愛與喪失、再生的故事。
女主角將背叛自己的男人養的河豚在網路上拍買,之後帶它到鄉下的買家那邊。兩個人都沒有講到話,但可以感受到對方抱著自己一樣的傷心的心靈,為了安慰彌補自己的傷害而激動著做愛,雖然知道此行為更加深他們的孤單・・・。
這場戲描寫的非常出色。潘之敏只靠臉部表情表現,比全裸的戲還要色情。
痛切的感受到他們的痛苦。

她住下來在他的家,重複的做愛。兩個人的心一滴一滴慢慢的溶化。
但有一天,突然教練的太太回家了。這場戲也沒有台詞,太太沉默著躺上兩個人躺著的床上。這三個人躺在床上的情景非常難過,捆緊心胸。
兩個人慢慢走在漂亮的金針花彎道的最後一場戲,非常有味道。
導演覺得“這是不對”而加上去的最後一個Shot,這Shot是讓每一個觀眾各自解讀的Open Question。

這次採訪李導演,內容非常濃,又讓我覺得我做這份工作真好!具有舒服的緊張感的愉快經驗。
這採訪的聲音預計在8/1上傳前半部,8/8 上傳後半部。盡請期待!

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