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2011/10/17

台湾の人気作家、九把刀インタビュー後編

1017giddens東京国際映画祭の開催まであとわずかとなりましたが、皆さん目的のチケットはゲットできましたでしょうか。
前回の予告通り、「あの頃、君を追いかけた(那些年,我們一起追的女孩)」の原作者で監督の九把刀(ギデンズ)のインタビューの後半、「監督 九把刀編」をお届けします。

1017naxie1「あの頃、君を追いかけた(那些年,我們一起追的女孩)」は、現在台湾で今年一番の興行成績を上げている作品で、2カ月を越えるロングラン、上映回数は減っているものの、まだ台北での7館をはじめ、全台湾で公開中です。ヒットの要因は、何と言っても九把刀の人気、映画化のために自ら出資した九把刀の映画にかける情熱、そしてライト感覚の等身大青春ストーリーというところではないでしょうか。
いま発売中の「中国語ジャーナル」11月号で紹介しきれなかった、映画に関するフォローアップインタビュー後編です。

Q 「あの頃、君を追いかけた(那些年,我們一起追的女孩)」の内容はご自身の体験ですが、ご自身を演じる俳優さんのキャスティングに関しては、かなりこだわりがありましたか?
A もちろん! 一番こだわったところは、自分よりかっこいいということ。そして背が高くなくてはいけない、自分より絶対に良く見える役者を使わなければならないと思っていた。今回の主役柯震東(クー・チェンドン)はとても気に入っているよ。すごく可愛い子で、どちらかというとあまり自分に自信がないタイプの男の子だけど、僕の役だから自信過剰な役を演じなくてはならない。はじめはとてもひどい演技だった。
彼がどれだけ可愛いかというと、ある日運動場を走っているというシーンがあり、最初は曇っていた。引きの絵を撮り、クローズアップの絵を撮っていると突然太陽が出てきた。なのでさっきの曇り空の下で走っているカットは使えないということになり、もう一度走ってもらった。そうしたら今度は雨が降ってきた。これでは曇りの絵も太陽が出ているところも使えないから、さらにもう一度雨の中を走ってもらった。彼は黙々と走り、演技を続けた。僕は自分の中でいろいろアイデアが出てくるとコントロールできない、どうしてもそのショットが撮りたくなるんだ。その時浮かんだのは、彼が走りながらどんどん服を脱いで、全裸になる。そこでちびまる子ちゃんのおじいちゃんが詠むようなもの悲しいトーンの俳句「人生はこのように過ぎて行く」みたいなイメージ、それがどうしても撮りたくなった。彼は何度も走って相当疲れ切っているし、たぶんむかついていたと思うけど、怒りながらどんどん服を脱いで走っていくというシーンを撮った。でも、最終的には、それは使わなかった。
Q ええっ?! 気の毒に……。エンドロールのメイキングやNGカットの部分に使ってあげれば良かったのに。
A あ、そうだね。いいアイデアだ。思いつかなかったなぁ。
Q DVDの特典映像に入れてあげてください。
A 今回のメイキング映像は本当に豊富で、ほかのスタッフにインタビューしているところなど自分も見たことがないので、観客になったような新鮮な感覚で見ることができるよ。

1017naxie2Q ヒロイン役の陳妍希(ミシェル・チェン)は、実際のマドンナに似ているのでしょうか?
A 全体の雰囲気が似ているので、脚本を書いたときからすでに彼女をイメージしていた。友達に実際のこの映画を見せたら、すごく雰囲気が似ているのでうらやましがられた。陳妍希自身がとてもこの脚本を気にいってくれて、進捗状況も気にしてくれていた。投資家の方たちからはほかの女優さんでという話もあったけど、男の子のほうはともかく、ヒロインだけは自分で選びたかったから、そのために僕自身が出資した。陳妍希は脚本を気に入ってくれていたし、ほかの人にこの役が回ってしまうということで失望させたくなかったから。だから、彼女に演じてもらうことができて、とてもラッキーだったと思う。

1017naxie3Q ほかの仲間たちも、実際のイメージに近い俳優を選んだのですか?
A キャスティングのポイントは、個性と話し方。郝劭文(ハオ・シャオウェン)が演じた役は体型からしゃべり方までそっくり。一番似ていないのは老曹(ラオ・ツァオ)という役。本当は太っているのだけど、主人公と違うかっこよさを出したかったので、敖犬(アオチェン)にした。この役はもしかしたら同性からは嫌われるかも知れないけど、リーダーシップを持った主人公のバカっぽいかっこよさとは違うものを考えていた。プロデューサーに見せる前に友達に見せたら、一番評価が高かったのがこの老曹役だった。

Q 次に撮ってみたい作品はやはりご自身の作ですか? 
A すでに計画がはじまっていて、脚本を書き始めているよ。本を出版すると、一番良いのは著作権が守られるということだけど、その反面本が先に出てしまうと観客にとって驚きが少なくなる。すでに読んでいる訳だから。今回の脚本は難度が高いと思っていて、2~3年かけてどういう映画にしていくのか、考えたいと思う。「あの頃、君を追いかけた(那些年,我們一起追的女孩)」も2009年から2010年の8月で1年半かけているから。僕としては、映画監督になることは僕の人生の中の目標ではなく、自分が伝えたい手段のひとつ。映画を撮ることは楽しい仕事で、誰かから認められたいというような仕事ではないことが幸せなのだと思う。

Q 作家、映画監督のほかにやりたいことはどんなことですか?
A 映画の作品はまだまだ足りないと思う。ひとつの作品が終わってやり遂げたということではなく、もっと進化させていくことができると思うけど、これ以外の領域では今は思い浮かばない。歌を歌うとか役者になることは考えていなくて、僕はクリエイター、創作者であり続けたいと思う。映画に関しても質の良くない物を作るのは情けないことだと思うので、きちんとしたクオリティのものを作りたい。新作に2~3年かけるのは、クオリティのためでもあるんだ。

Q 10年後、20年後の理想像は?
A 基本的に健康でいることが一番の理想。作家というのは長い間座って物を書かないといけないので、脊髄に問題が出ることがある。こういう職業病にはしっかり運動をして鍛えていかなければね。映画の宣伝のためにテレビに出ることも多いので、太って見えるのは良くないなと、俳優さんと同じようにスポーツで体力作りを頑張っているよ。

次回作の具体的な部分はまだシークレットのようで聞かせてもらうことはできませんでしたが、どんな作品なのでしょうか。早くも興味と期待が抑えられませんね。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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