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2011/11/21

根強い同志電影人気

1121tonzhi中国語を勉強しているとき、とにかく失敗を恐れず使ってみるということが大事だと言われています。もちろん、これは中国語に限らず語学学習においての基本なのですが、時には本当に失敗して大恥をかくこともありますよね。
実は、先日私も大失敗をやらかしました。
「中国語ジャーナル」のインタビューのコーディネートで、先方のマネージャーさんとメールでやりとりをすることが多いのですが、この間あるマネージャーさんから別の担当者を紹介され、名前と電話番号がメールに書かれていました。この方は同僚の方なのかどうか知りたくて、「他是你的同志嗎?」と書いてしまったのです。正しくは「同僚」は「同事」なのですが、ピンイン入力で「shi」とするところを「zhi」と誤入力してしまったのです。つまり「彼はあなたの同性愛相手ですか?」という意味になってしまいました。これに気づいた私の友人(台湾在住10年で、いつも通訳をしてもらっています)から指摘され、大慌てでお詫びと訂正メールをしたのです(^_^;)

1121anfetamin前置きが長くなりましたが、この失敗談を台北に遊びに来た知り合いに話した時、そういえば中国語圏も同志電影(同性愛映画)が多いという話題になりました。この知り合いは、新宿でアジアングッズショップを経営しており、同志電影のDVDの需要が少なくないと言っていました。最近では香港の雲翔(Scud)監督作品の問い合わせが多いそうです。いわゆるインディーズですが、昨年台北電影節で「安非他命(アンフェタミン)」が上映された時に雲翔(Scud)監督と主演の彭冠期(バイロン・パン)と白梓軒 (トム・プライス)が舞台挨拶とQ&Aを行いました。 映画祭なのでノーカット&ノー編集だったので、露出度の高い役にトライした彭冠期(バイロン・パン)には賞賛の拍手が鳴り止みませんでした。

日本ではかなり前からコミックスやライトノベルでも「ボーイズラブ」が根強い人気がありますし、「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」も回を重ねて盛況ですね。
ちなみに、第20回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭の公式パーティーLe Grand Bal(グランバル)で行われた"Best Queer Movie総選挙"の開票結果によると、栄えある第1位に選ばれたのは王家衛(ウォン・カーワイ)監督の名作『ブエノスアイレス』。以下10位までは洋画ですが、中国語圏でもベストテンに入れたい秀作がたくさんあります。
同志電影という呼び方はあるものの、性差を超えた素晴らしい恋愛映画であり青春映画ですので、今回はおすすめの作品をいくつかご紹介したいと思います。

1121bishounen「美少年の恋(原題:美少年之戀)」(1999年)、楊凡(ヨン・ファン)監督、主演は呉彦祖(ダニエル・ウー)、馮徳倫(スティーブン・フォン)。もう、王道のボーイズラブですよね。若かりし頃の劉徳華(アンディ・ラウ)に似た呉彦祖(ダニエル・ウー)の警官姿の美しいこと!水田菜穂さんが惚れ込んで楊凡(ヨン・ファン)監督に直接交渉して日本公開が実現した作品で、根強い人気があります。


そして「藍宇~情熱の嵐~(原題:藍宇)」(2001年)は關錦鵬(スタンリー・クワン)監督が大陸の俳優胡軍(フー・ジュン)と劉燁(リウ・イエ)を主演に撮った作品で、台湾金馬奨では最優秀監督賞、劉燁が最優秀主演男優賞を獲得したほか、編集賞、脚色賞、観客賞、を受賞。授賞式では感激のあまり興奮した劉燁が同じくノミネートされていた胡軍の手を引っ張って壇上に上がってトロフィーを受け取ったシーンが忘れられません。そして、この二人が主題歌である黄品源(ホァン・ピンユェン)の大ヒット曲『你怎麼捨得我難過』をカラオケで歌う姿が、台湾のドキュメンタリー映画「非婚という名の家」に記録されていたりします。

1121youning台湾映画では、「僕の恋、彼の秘密(原題:17才的天空)」(2004年)が陳映蓉(DJチェン)監督、楊祐寧(ヤン・ヨウニン)、Duncan主演で、ゲイムービーには珍しい明るく可愛い作品です。当初わずか4館で公開された低予算映画は、台湾で公開と同時に若者たちの心をとらえ、公開劇場も増えて異例の超ロングランとなり、社会現象になるほどの近年まれに見る大ヒットとなりました。さらに、楊祐寧はこの年の金馬奨で新人賞を受賞しています。
事前プロモーションでは楊祐寧が来日して山咲トオルがゲストでしたが、、公開時の舞台挨拶に来日したDuncan=周群達(ダンカン・チョウ)のときはゲストがたけし軍団のダンカンで盛り上がりました。

1121hualiang対照的に切ない「花蓮の夏(原題:盛夏光年)」(2006年)は陳正道(レスト・チェン)監督、張孝全(ジョセフ・チャン)、張睿家(レイ・チャン※ブライアン改め)主演。二人とも金馬奨の新人賞にノミネートされ、受賞したのは張睿家(レイ・チャン※ブライアン改め)でしたが、どちらが獲っても不思議ではない、遜色のない演技です。五月天(メイデイ)の主題歌も素敵です。
日本では東京国際レズビアン&ゲイ映画祭での上映と一般公開のプロモーションで二人そろって来日、他にも香港などいくつかのこういった映画祭に出演したそうですが、日本ほどきわどい質問はなかったと言っていました。

さて、中国大陸は、というと当然当局の許可がおりるはずはないのですが、張元(チャン・ユエン)監督がインディーズで「インペリアル・パレス(原題:東宮西宮)」(1996年)を製作しています。胡軍主演で、なんと趙薇(ヴィッキー・チャオ)も出演しています。海外の映画祭で胡軍が主演男優賞を受賞し、国際的評価を得たものの、国内上映禁止措置の問題作。もちろん、心理劇であってハードなシーンはありません。

まだまだあるのですが、キリがないのでこの辺にしておきます。ご紹介した作品は全て日本で公開され、DVDも発売された秀作ですので、未見の方は機会があったらぜひご覧になっていただければ、と思います。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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