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2012/04/08

感動!賽德克巴萊電影交響詩音樂會

0408seediq1最近の台湾は、毎日豪華ゲストが出演することでも話題になっている張恵妹(アーメイ)のコンサートで盛り上がっていますが、一方でとっても素敵な音楽会が行われました。
これは、台湾映画界で一番の話題作、金馬奨で作品賞のみならずオリジナル音楽賞にも輝いた「賽德克、巴萊(セデック・バレ)」の音楽を、高雄市交響楽団とオリジナルの歌手+αが演奏、歌唱するコンサートです。プロデュースは魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)と黄志明(ジミー・ホアン)、音楽はもちろん映画と同じ何國杰(リッキー・ホー)と高雄市交響楽団の指揮者である楊智欽(ヤン・ジーシン)です。
昨年12月に行われた記者会見を取材した時に、“これは絶対に行かねば!”と思っていたので、台北公演に行きました。

0408seediq2もう、素晴らしいコンサートで、大感動です。
コンベンションセンターの大ホールは、もちろん満席。観客も老若男女、あらゆる世代がいて、この映画の裾野の広さを感じます。
客電が落ちてステージには、指揮者の楊智欽(ヤン・ジーシン)率いる高雄市交響楽団に加え、民族衣装に身を包んだ雅歌合唱團、伝統的な太鼓演奏の薪傳撃樂團がスタンバイ、そして指揮者の楊智欽(ヤン・ジーシン)が拍手で迎えられます。なんと、指揮者の額と顎には賽德克族の刺青が描かれています。

「序曲」は台湾の美しい山々、水鹿の映像、そして賽德克族誕生の起源がナレーションで語られます。美しくも力強い歌声は謝凌君(Lisa)、この人は映画には出演していませんが、フランス生活が長い台湾人で、靜物樂團(Nature Morte)というユニットで活動しているほか、作曲、プロデュースもする才女です。
そして、主役莫那魯道を演じた林慶台(リン・チンタイ)、莫那魯道の父親役曾秋勝(ツァン・チュウシャン)、羅美玲(ルオ・メイリン)、拉卡・巫茂=阿飛(アフェイ)、阿穆依・穌路、田駿(ティエン・ジュン)、李世嘉(リー・シージャ)ら映画の出演者がその役の衣装でかわるがわる登場して歌います。

0408seediq3映像は、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)が特別編集したもので、もう一度本編を見ているような、いえ、別の世界で映画「賽德克、巴萊(セデック・バレ)」を見ているような気がしました。本編映像のほかに、絵コンテやメイキングも挿入され、生のオーケストラ、生の歌を聞きながら見ていると、本当に筆舌に尽くしがたく心を揺さぶられます。
林慶台(リン・チンタイ)と曾秋勝(ツァン・チュウシャン)の「莫那魯道父子二重唱」のアカペラには鳥肌がたちましたし、賽德克族の女達の悲しみを歌い上げる羅美玲(ルオ・メイリン)の澄んだ美しい歌声が心の奥にしみ渡ります。

映画の中でも印象深い「仇恨消失」は、阿飛(アフェイ)と雅歌合唱團に源薪文化藝術團による勇ましい踊りのパフォーマンスも加わり、見ている方にも力がみなぎってくるような感じです。
そして圧巻はやはり最後の「看見採虹」、映画のエンディングのあの曲です。この時すでに観客は総立ち、出演者全員に加え客席もリフレインの大合唱。舞台と客席が一体となった素晴らしい瞬間です。アンコールに応えて出演者たちがアカペラで歌ってくれ、林慶台(リン・チンタイ)が挨拶とこのコンサートの出演者を紹介します。舞台上の人だけでなく、客席最前列にいた魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)、馬志翔(マー・ジーシャン)溫嵐(ランディ)らもモニターに映し出されました。
そして監督から出演者に花束贈呈して感動のコンサートは幕を閉じました。

ほんとうに、素晴らしい綜合芸術でした。
3月の高雄から始まったこの音樂會、5月4日の台中がラストステージとなります。3月の高雄と同様に屋外で行われるのですが、監督がパンフレットに「自然の音と一体となった屋外音樂會も体験して欲しい」と書いているので、行ってみたいと思っているところです。

※12月の行われた記者会見レポートは「華流エンタメ応援団」に掲載してありますので、ご参照下さい。
http://china.alc.co.jp/culture/ouendan/2011/12/post_73.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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