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2012/06/25

感動と笑いの第23回金曲奨

6月23日に行われた台湾最大の音楽アワード「第23回金曲奨」では、既報の通り五月天(メイデイ)が7部門ノミネート中6部門で受賞するという大勝利に終わりました。
私は取材ではなくテレビで鑑賞していたのですが、授賞式の様子や受賞したアーチスト、そしてゲストパフォーマンスについてお伝えしたいと思います。
先に書きましたように取材には行っていませんので、写真がないことをおことわりしておきます。

まず、大勝した五月天ですが、楽曲賞、アルバム賞、バンド賞、作曲賞、アルバムプロデューサー賞、編曲賞を獲得、惜しくも賞を逃したのは阿信の作詞賞だけでした。
最初に編曲賞とバンド賞を続けて受賞してスピーチした後、阿信が「僕らの友情はこんな味…」とポケットからバナナを取り出して一口かじり、メンバー全員が順番に食べていくというシーンに場内大爆笑。「憨人」のMVにもあるように、喜びをみなで分かち合うということだったようですが、最後のアルバム賞を獲得した時はスピーチの後全員が1本ずつバナナを手に持って登壇。スピーチの後にバナナを高く掲げて食べ、またまた場内は笑いに包まれました。
このアルバム賞は、20人の審査員のうち16票という各部門の中でも最高票で、その完成度の高さが評価されたようです。

北京語女性ベストシンガーは、女性が蔡健雅(ターニャ・チュア)、2006年、2008年に続き三度目の受賞は、金曲奨史上初だそうです。2008年の時は、私も現場で喜びのコメントをもらいました。
今回は、魏如萱(ウェイ・ルーシェン)張惠妹(チャン・フイメイ)田馥甄(Hebe)孫燕姿(ステファニー・スン)A-Linと共にノミネートされ、最終投票で魏如萱4票、張惠妹3票、ターニャが12票で圧勝だったそうです。

北京語男性ベストシンガーに輝いたのは、乱彈阿翔。もともと「亂彈」というバンドのリードボーカル&ギタリストで、バンドの曲は全て彼の作詞作曲によるものです。映画やドラマの音楽も手掛けるようになり、金曲奨でも受賞やノミネート経験があります。
最近では、彭于晏(エディ・ポン)主演映画「翻滾吧!阿信」の音楽を担当、主題歌「翻滾吧」も歌っています。
こちらも林宥嘉(リン・ヨージャ)陳奕迅(イーソン・チャン)周杰倫(ジェイ・チョウ)蕭敬騰(シャオ・ジンタン)がしのぎを削り二度の投票となり、最後に林宥嘉5票、蕭敬騰1票、乱彈阿翔は14票獲得で栄冠に輝きました。

台湾音楽界の興味深いところは、私たちが日本でも耳にするいわゆるC-POPだけでなく、多民族の様々で魅力的な音楽があることです。そのため金曲奨でも北京語のほかに台湾語、原住民語、客家語の部門があります。
そして、新人賞だけが全ての言語をあわせてその中から選ばれます。今年は吳南穎(ウー・ナンイン)女孩與機器人(Miss November)鄧福如(アフー)李佳薇(リー・ジャーウェイ)、そして原住民語の以莉.高露(イーリー・カオロー)がノミネートされ、37歲で阿美族のシンガーソングライター以莉.高露がトロフィーを獲得しました。
この部門だけ欠席の女孩與機器人を除いて全員が歌ったのですが、以莉.高露の歌うボサノバテイストの「休息」はとっても素敵でした。彼女は原住民語アルバム賞も受賞したのですが、プロデューサーがご主人で、ふたりは農業に従事し、農閑期に音楽活動をしているそうです。「農業はとても大切。8月に稲の収穫があるから忙しいの。そして10月には出産だから。」と…。
文字どおり地に足を着けた生活と音楽創作…台湾音楽のパワーここのあり!という感じですね。

授賞式の中で楽しみなのが、様々なパフォーマンスです。
オープニングは昨年の北京語女性ベストシンガー莫文蔚(カレン・モク)による、台湾の懐かしいヒット曲メドレーや、伍佰(ウーバイ)と陳昇(ボビー・チェン)の台湾ロックコーナー。台湾ロックとはいえ、橋幸夫の「雨の中の二人」のカバーもあったり、というのがおもしろいところ。日本との深い関わりがうれしいです。

もちろん、「2012」と「第二人生」を披露した五月天のステージもありました。亡くなった鳳飛飛の追悼パートでは、蕭煌奇(シャオ・ホアンチー)が「心肝寶貝」を、林憶蓮(サンディ・ラム)が「想要跟你飛」を歌い、本人のMV「我是一片雲」を3Dにした映像も流れました。(テレビでは3Dではありませんが…)

そして、何と言っても感動したのがS.H.Eの復活ステージ。Selinaの火傷事故から555日めのこの日、それぞれのソロ曲の後、3人が並んで「大家好、我們是S.H.E!」と声をそろえると、場内割れんばかりの拍手と歓声です。「Shero」「Super star」を歌い踊るHebe、Ella、Selinaの三人を見ていたら、涙があふれてきました。試練を乗り越え、メンバーのうち二人が結婚という幸せを掴んだS.H.E、これからの再活動が楽しみです。

盛りだくさんの金曲奨授賞式、まだまだお伝えしたいことはあるのですが、また折に触れて台湾の音楽方面についての話題をお届けします。
受賞一覧はこちらをご覧下さい。

http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2012/06/23-d1d0.html

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