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2013/04/04

第8回大阪アジアン映画祭「台湾映画の現在(いま)を語る」トークセッション

0404twtalk大阪アジアン映画祭では、今年も沢山のトークセッションやシンポジウムが行われました。
3月16日にシネ・ヌーヴォXで実施された「台湾映画の現在(いま)を語る」は、来日した楊雅喆(ヤン・ヤーチェ)監督、楊貽茜(ヤン・イーチェン)監督とジェイムス・シウ・チアハオプロデューサー、林世勇(ヒーロー・リン)によるトークセッションで、台湾における映画製作の現状や各人の考えなどが語られて、とても充実した内容でした。

『ポーとミーのチャチャ』は、新世代の育成に力を入れている台湾映画界のベテランたちの力添えのもとに作られ、政府や監督の出身地で文化事業に熱心な高雄市が資金を出したため、新人監督の作品としては恵まれた環境でした。
台北電影節でもグランプリを獲得して、高い評価を受けたものの、興行成績はあまり良くなかったのが実情です。
楊貽茜(ヤン・イーチェン)監督は「プロモーションの時は手応えがあったのですが、知名度がまだまだだったことと、『アメイジング・スパイダーマン』と『ダークナイト・ライジング』が同時公開だったことも影響しました。」と分析していました。

もう一人の新人監督林世勇(ヒーロー・リン)のネットの世界を題材にした『BBS住人の正義』は、アニメというカテゴリーだと資金調達が難しいので、実写を取り入れたこと、アニメ制作の部分を自分の会社でするということでコスト削減が成功して6000万元という成績を上げています。しかし、これでも収支はトントンだとか。

楊雅喆(ヤン・ヤーチェ)監督の『GF*BF』はコスト髙で回収がたいへんだったと言っていましたが、やや黒字というから立派です。
「台湾の映画制作者にとって制限か多いが巨大市場の大陸をねらうか、多くの制作費はかけられないものの自由なテーマで受け入れられるシンガポール・香港・日本などのアジア市場を選ぶか、岐路に立っていると言えます。この映画は学生運動や同性愛、不倫などの要素から巨大市場の大陸では不可能ですが、桂綸鎂(グイ・ルンメイ)や張孝全(ジョセフ・チャン)は大陸でも有名なので、インターネットでこっそりこの作品をチェックしている人も多いようです。こうやって徐々に受け入れてもらうことで、中国の規制の門が開き、時代の自由を求める機運が高まればと思います。」と語りました。

また、好きな映画や影響を受けた作家も三人三様。
中学時代に見た李安(アン・リー)監督の『ウェディングバンケット』が印象的で、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の映像美が好きだという楊貽茜(ヤン・イーチェン)監督。
学生時代はハリウッド映画が好きで、日本のドラマにもはまったという林世勇(ヒーロー・リン)監督は、将来は『電車男』のようにネットから題材をとった映画を作りたいと言っていました。
そして、楊貽茜(ヤン・イーチェン)監督はハリウッド映画も『スーパーマン』も大嫌い、と言って場内大爆笑。古い映画や文学的な映画が好きで、向田邦子と黒澤明監督の『生きる』が好きだということでした。

このトークセッションは、後日Podcastで配信します。ご期待下さい。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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