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2013/10/31

東京国際映画祭『失魂』鍾孟宏(チョン・モンホン)監督Q&A

1031zhong1アカデミー外国語賞に台湾代表としてエントリーした鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の『失魂』が、2010年の『4枚目の似顔絵』に続いて東京国際映画祭で上映されました。
監督は一回目の上映の後Q&Aを行いましたが、急用でとんぼ返りせねはせならなくなり、翌日のQ&Aは取り消し、この後の台湾映画最前線』シンポジウムも欠席という、まさにこの30分の為だけの来日となりました。
満員の観客を前に、「台湾でもこんなに沢山の人が見に来てくれたらよかったのに…」と言い、満足そうな笑顔。

1031zhong2今年の台北電影節でメインの四冠を獲得した本作は、王羽(ジミー・ウォング)と張孝全(ジョセフ・チャン)共演のサスペンス。インパクトのある色彩と独特の映像美で観客を圧倒しました。
子供の頃に監督のアイドルだった王羽は、脚本執筆段階で演じて欲しいと思っていたので、オファーしたそうです。しかし体調の不安からなかなか返事がもらえず、クランクインの2週間前にようやく受けてくれたとか。「もし王羽が出てくれなかったら、この映画は撮らなかったかも知れない」と語っていました。

1031zhong3映画の舞台となったのは、台湾中部の山奥。ずうっと霧がかかっている場所が欲しいということで、製作スタッフが探してきてくれたそうです。蘭を栽培している王羽演じる父が自宅から更に山奥の作業小屋まで移動に使うモノレールがとても印象的ですが、これは日本製のものを映画の為に設置したということでした。
ちょっとエグイという印象を持った方もいたようですが、「三池崇史さんの作品に比べたら全然怖くないでしょ」と笑っていました。

1031zhong4会場の映画ファンたちからは音楽がヒッチコックを思わせるとか、テレンス・マリックを思わせる描写という感想も聞かれましたが、どちらも全く意識しておらず、独自の感覚で撮ったそうです。
そして日本料理屋で料理される魚が頭と骨だけになってもピチピチと動いているシーンに代表されるように、「肉がなくなっても実はまだその瞬間に生命は存在している。肉体とは家で、誰がそこに住んでいるのか、そこに住んでいる人間は住む前は何だったのか。さらに自分が住んでいた家に帰ってきたら誰かが住んでいて“ここは俺の家だ”と言われたらどうするか。それがこの映画で私が言いたかったことなのです」と、本作の核心について語ってくれました。

このQ&Aの模様は、後日Podcastで配信予定です。

0913soul※これまでの『失魂』についての記事。

2013台北電影節で鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の「失魂」が四冠、100万元グランプリは「築巣人」!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/07/2013100-ac41.html

2013台北電影節開幕!オープニングフィルムはチケット秒殺の「失魂」
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/06/2013-790b.html

鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の新作「失魂」ポスター発表
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/06/post-6c3a.html

2013台北電影節のオープニングは鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の「失魂」!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/05/2013-9c44.html

鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の新作は、張孝全(ジョセフ・チャン)と王羽(ジミー・ウォング)のサスペンスホラー!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2012/06/post-1f71.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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