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2014/04/23

賈樟柯(ジャ・ジャンクー)『罪の手ざわり』5/31から日本公開

0423tumi1第66回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の新作映画『罪の手ざわり』が5月31日からBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショーが決まりました。
これは、実際に起きた4つの事件を基に描かれる、パワフルかつセンセーショナルな人間ドラマです。

0423tumi3デビュー作『一瞬の夢』以来、いまを生きる人びとを、彼らと同じ目線で見つめてきた賈樟柯の真摯なまなざしは、“罪びと”たちが主人公であるこの作品でも変わることなく、”中国のいま”を繊細に描きつつ”世界のいま”を大きく映し出します。同時に、本作では、これまでにない衝撃的なバイオレンス描写で人びとの葛藤や心情の爆発を表現し、荒ぶる魂を活写する。賈樟柯が到達した新境地にして最高傑作であると言えるでしょう。

0423tumi6妻のいる男との叶わぬ恋に、半ば諦めながら向き合う30代女性の孤独な心情をリアルに表現しつつ、返り血を浴びながらナイフを振り回す“怒りのヒロイン”シャオユーに扮したのは、ジャ・ジャンクー監督のミューズ、チャオ・タオ(趙涛)。武侠映画の巨匠、キン・フー(胡金銓)の『侠女』を想起させる女侠客シャオユーを凛々しく演じた。そして、同じくジャ作品の“顔”であるハン・サンミン(韓三明)が、『プラットホーム』『長江哀歌』に続いて本作でも「サンミンという名の炭鉱夫」に扮し、たしかな存在感を見せるほか、『一瞬の夢』『プラットホーム』などジャ作品の常連俳優ワン・ホンウェイ(王宏偉)が、シャオユーにセクハラするサウナ客を演じています。

0423tumi2賄賂と汚職にまみれた人びとに天誅をくだす山西省の男ダーハイと、妻子には出稼ぎと偽って強盗殺人を繰り返す重慶の男チョウをそれぞれ演じたのは、『鬼が来た!』のチァン・ウェン(姜文)監督の弟であり、チャン・イーモウ(張芸謀)監督の『活きる』(93)、チャン・ヤン(張楊)監督の『こころの湯』(99)などのチァン・ウー(姜武)と、フォン・シャオガン(馮小剛)監督の『イノセントワールド/天下無賊』(03)やシュウ・チェン(徐崢)監督の《Lost in Thailand》(12)など中国国内で記録的興行成績を収めた大ヒット作で知られるワン・バオチャン(王宝強)。共にテレビドラマでも活躍し、中国では知らない者はいないほどの人気スターの二人が、本作では、これまでにないキャラクターにチャレンジし、新たなステージに立ったと断言できる名演です。

0423tumi5【監督メッセージ】
これは最近の中国で実際に起こった4つの死、4つの事件についての映画です。これらの事件は中国全土で広く知られています。事件が起こった場所は山西省、重慶市、湖北省、広東省。これらの地域は、北から南まで、中国のかなりの部分にわたって広がっています。私はこれらの事件により、現代の中国の生活を包括的に描きたいと思いました。
現在、中国は急速に変化しており、以前よりもずっと裕福に見えます。しかしながら、多くの人々は、全土に広がる富の不平等、そして大幅な貧富の格差に起因する人格の危機に直面しています。個々人は、いつ尊厳を失うことになるかしれません。暴力は日々増大しています。暴力に訴えることが弱者が失われた尊厳を取り戻すためにとる最も直接的で即効的な方法となっていることはもはや明らかです。
その理由を完全に説明することはできないのですが、この4人の登場人物たちと彼らが関わった事件は、私にはキン・フーの武侠映画を思い起こさせます。これらの現代の物語を構築するうえで、私は武侠映画というジャンルから多くの示唆を受けました。時代が変わっても、個々人が直面する苦境、そしてそのような苦境に対する個々人の反応はほとんど変わりません。私はこの映画は、人々の間の隠された関係についての映画ともとれると思います。この映画により、自分たちの社会は果たして発展しているのだろうか、という問いを投げかけたいと思います。我々が長いこと発展していると思っているこの“文明化”された社会において、個人は他人と実際にどうつながっているのでしょうか?
2013 年 4 月
ジャ・ジャンクー(賈樟柯)

『罪の手ざわり』
5/31(土)、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
監督:賈樟柯(ジャ・ジャンクー)
出演:趙涛(チャオ・タオ)姜武(チァン・ウー)王宝強(ワン・バオチャン)
配給:ビターズ・エンド、オフィス北野
公式サイト:www.bitters.co.jp/tumi

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