« 第51屆金馬獎審査員記者会見 | トップページ | 第51回金馬奨、豪華なプレゼンターやパフォーマーの顔ぶれ発表! »

2014/11/14

「真夜中の五分前」行定勲監督、金馬影展で和やかに記者会見

1114yukisada1台北で開催中の金馬影展での『真夜中の五分前』の上映に伴い行定勲監督が來台、12日の午後、上映前に記者会見が行われました。会見と言っても、ホテルのティールームでの囲み取材のような和やかな雰囲気です。
監督は風邪気味のようでしたが、台湾記者の熱心な質問にひとつひとつ丁寧に答え、時に爆笑が起きたりという楽しいひとときでした。

キャスティングについて、中国サイドのプロデューサーから提案される前に「花蓮の夏」を見て張孝全(チャン・シャオチュアン)に関心を持ち、その後「GF*BF」「失魂」など出演映画はほとんど見ているそう。「最初は物静かで消極的とも見えるアプローチだったが、撮影を重ねていくうちに変わっていき色々な表現が出てくるという、僕にとってとても好ましいタイプだった。包容力のある男の狂気を演じてもらいたかったので、満足している」と賞賛。

1114mayonaka本作のヒロインは双子ですが、これまでのそれぞれの個性を強調したものではなく、劉詩詩(リウ・シーシー)にはそっくりなふたりを演じてもらいたかったそうです。面接で決定したリウ・シーシーは、「とてもナチュラルに演技をする女優で、日本にはいない自然体で心情を表現する人、とてもやりやすかった」と語っていました。

そして全編自ら中国語の台詞をこなしている三浦春馬については「たいへんな努力家で、自分の声で中国語の台詞を届けたいと言って頑張った。もともとこの役は上海に来て一年くらいしか経っていないという設定なので、問題なかった」と言っていました。

また、何故海外で本作を撮ったのかと聞かれ、「今の日本ではわかりやすい映画が多く、観客に見方を委ねるような作品を撮るのが難しくなっている。それならば海外で、と挑戦した」ということ。
中国での撮影の苦労について、「日本では全員が先回りをして進めるのだけど、中国ではリーダーの支持でみんなが動くので、時間がかかり、それに慣れるまでがたいへんだった。それに、街中で撮影しているとどこにいても必ず警察がくる。日本だと許可をもらえばスムーズに撮影できるのだが、習慣の違いでしょう。現地の映画人の苦労もわかりました」と語りました。

アジアで一緒に仕事をしてみたい俳優について聞かれると、「友人でもありますが、張震(チャン・チェン)ですね。いつもぜひ一緒にやろうと話しているのだけど…。あとは桂綸鎂(グイ・ルンメイ)が好きですね。機会があったらぜひ」ということでした。

1114yukisada2本当は本作を台湾を舞台にして撮りたかったという監督、なんと台湾バージョンの脚本を書いたそうです。「デートでエビ釣りのシーンを書いていたのですよ。いつか別の作品でぜひエビ釣りのシーンを使いたい」と言うと、台湾の記者達は大爆笑。ここにがっぷり食らいつき、何故エビ釣りなのか、監督は実際にやったのか、と次々と質問が飛びました。
エビ釣りというのは、日本の釣り堀のような屋内施設のプールにエビが放流されており、それを釣ってその場で焼いて食べるというもの。これをシナリオ・ハンティングで台湾に来て興味を持った監督が、実際に自分で釣りに行ったところ、マレーシア人と思われる男性からピータンをもらい、内心不安だったが食べてみたら、案の定お腹を壊したそうです。この体験をそっくりそのまま脚本に書いたとか。「このマレーシア人はアレックスという名前だった」という想い出話に記者達は大喜びでした。

1114yukisada3さらに「何匹釣れた?」とまだまだ食いつく台湾人記者に「4匹かな。すぐに焼いて食べたけど、アレックスが塩を振りすぎてしょっぱかった」ということで、和気あいあいの囲みは終了。
監督はこの後テレビ媒体の取材や金馬影展事務局のオフィシャル撮影などをこなし、上映会場へ向かいました。

『真夜中の五分前』
12月27日より日本公開
監督:行定勲
原作:本多孝好
出演:三浦春馬、劉詩詩(リウ・シーシー)張孝全(チャン・シャオチュアン)
配給:東映
公式サイト:http://mayonaka5.jp

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

|

« 第51屆金馬獎審査員記者会見 | トップページ | 第51回金馬奨、豪華なプレゼンターやパフォーマーの顔ぶれ発表! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 第51屆金馬獎審査員記者会見 | トップページ | 第51回金馬奨、豪華なプレゼンターやパフォーマーの顔ぶれ発表! »