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2014/12/29

2014年の中華圏映画を振り返る〜中国編〜

1229cn1今年も中国の映画産業の隆盛が続き、約5800億円の興行成績を上げ史上最高だと現地メディアが伝えています。しかも、20億円を超えた作品が65本、うち35本が国産映画だそうです。
そして刁亦男(ディアオ・イーナン)監督の「白日焰火」(日本では「薄氷の殺人」という邦題で1月10日より公開)は、ベルリン国際映画祭で金熊賞と廖凡(リャオ・ファン)が銀熊賞(最優秀男優賞)を受賞するという快挙がありました。
さらに、この右肩上がりの中国映画界では国を超えたコラボレーションがますます増え、両岸三地と呼ばれる中華圏の様相は年々複雑化してきています。

1229cn2中国で今年一番のヒット作は、寧浩(ニン・ハオ)監督、黄渤(ホアン・ボー)主演のラブコメ「心花路放」。鄭保瑞(ソイ・チョン)監督の「西遊記之大閙天宮」、人気ドラマを映画化した「爸爸去哪儿」、張一白(チャン・イーバイ)監督で彭于晏(エディ・ポン)主演のラブストーリー「匆匆那年」や作家韓寒(ハン・ハン)が自らの原作を監督したロードムービー「後會無期」が好成績で、徐克(ツイ・ハーク)監督の「智取威虎山3D」も好調ということです。

1229cn3"中国映画で一番稼ぐ男"と言われる黄渤は現在もその地位が揺るぎませんが、注目すべきは台湾の俳優達の活躍です。彭于晏は「黃飛鴻之英雄有夢」と「匆匆那年」あわせて160億円近い興収を上げ、「後會無期」の陳柏霖(チェン・ボーリン)は約130億円、楊祐寧(ヤン・ヨウニン)は「京城81號」と主演ではないが「太平輪:亂世浮生」を入れると約120億円、ドラッグ問題で騒がせた柯震東(クー・チェンドン)は「小時代3:刺金時代」で約110億円、趙又廷(マーク・チャオ)は「痞子英雄:黎明再起」(中台合作)で40億円という結果を出しました。

1229cn4そして、海外では評価が高いもののこれまで中国映画界では問題児扱いされていた婁燁(ロウ・イエ)監督が、「天安門、恋人たち」による5年間の製作禁止令が解けて久々に国内で製作した「推拿」は全盲のマッサージ師たちの愛と生活を描いた作品で、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(撮影賞)と金馬奨で6部門制覇しただけでなく、興収ランキングのベスト10に入ったというのも興味深いです。

1229cn5一方、大御所では張藝謀(チャン・イーモウ)監督の「歸來」(日本では「妻への家路」という邦題で3月公開予定)や許鞍華(アン・ホイ)監督の「黃金時代」、陳可辛(ピーター・チャン)監督の「親愛的」が公開されました。どれも素晴らしい作品ですが、個人的には社会問題と親子の情愛を描いた「親愛的」の完成度の高さに感動しました。
ただ、話題の呉宇森(ジョン・ウー)監督の大作「太平輪:亂世浮生」は二部構成でこの前編が船の沈没前で終わる為か、予想外の不調だと伝えられています。

1229cn6許鞍華、陳可辛、呉宇森をはじめ、多くの香港映画の監督たちが中国で製作をしている中、今年は日本の行定勲監督が劉詩詩(リウ・シーシー)、三浦春馬、張孝全(チャン・シャオチュアン)という顔合わせの「真夜中の五分前」を日中合作で作り、いま日本でも公開中です。いまの日本では作れないタイプの映画だから中国で撮った、と行定勲監督が語っていますが、イケイケの中国映画界ですから、これからもこういうケースが増えていくのでしょう。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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