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2015/02/17

台湾の旧正月映画で注目の『奇人密碼-古羅布之謎』

0217qirenmima1明日から中華圏では旧正月休みに入り、この時期の映画は例年おめでたいコメディが上映されます。今年の台湾は澎恰恰(ポン・チャアチャア)監督主演のシリーズ第二作『鐵獅玉玲瓏2』と、台湾で唯一俳優で客を呼べる豬哥亮(チュウ・ガーリャン)の『大囍臨門』。そしてもう一本異色の映画、台湾の伝統的な人形劇「布袋戲」をベースに新キャラクターとオリジナルストーリーで創り上げた3D映画『奇人密碼-古羅布之謎』が、一足先に11日から公開されています。

0217qirenmima2台湾の「布袋戲」の映画は2000年に武侠アクション『聖石伝説』が公開され、当時観客動員数が 『タイタニック』を超え、台湾映画史上ナンバーワンヒットを打ちたてました。
日本でも2002年に公開され、音楽を担当した伍佰(ウーバイ)が来日プロモーションしましたが、この制作会社が15年後に発表したのが『奇人密碼-古羅布之謎』です。
実はこの制作会社、世界最大の布袋戲撮影スタジオ「霹靂」は1985年から今まで50本以上のテレビドラマシリーズを制作、伝統に則り黃文擇が全てのキャラクターの声を一人であてています。

0217qirenmima3この『奇人密碼-古羅布之謎』を試写で見て来ましたが、人形と木製ロボットが古代中国の長安から楼蘭を舞台に繰り広げるアクションファンタジーで、何より驚いたのが、人形をコマ撮りするのではなく、「布袋戲」だけにちゃんと人が動かしてそれを撮っているという手法です。人形なので顔の表情はありませんが、イケメンや美少女など、その美しさは一見の価値あり。
伝統の工藝美と緻密なアニメーションを融合させた、今までにない新しい世界観を味わいました。
それにしても、日本の文楽のように人が人形の中に手を入れて操り、CGで処理していくのは気の遠くなるような作業だと思います。

0217qirenmima4今回はキャラクター一人一人に声優がついていて、伝統の台湾語でなく、中国語の標準語になっているのが特徴です。「布袋戲」が台湾語でないということに賛否両論出ていますが、海外マーケットをねらった戦略ということでやむを得ないでしょう。
また、この作品の主題歌は、台湾の人気と実力を兼ね備えた歌手A-Linが歌い、声優として参加しているのも話題のひとつです。

『奇人密碼-古羅布之謎』
監督:黃強華、黃文擇
2月11日より台湾で公開中

0217qirenmima5ストーリー
西域の英雄が神秘のエネルギー源と木製のロボット設計図を手に入れ、孫がその設計図をもとに木製ロボットを作り上げた。しかしそれを発端に一家皆殺しの憂き目に会い、危機一髪のところでロボット「阿西」と幼い子供たちはその惨事を逃れるが、なんとか一人でも必ず助かるようにと兄妹は別れて暮らすことになる。
兄妹は異なる環境の中、互いの事を思いつつ、また会える日が来る事を期待しながら健やかに成長する。
やがて二人は会えることになるが、敵方にロボット「阿西」のエネルギー源が3大神器を制御する力のあるものだという事を知られ、争いに巻き込まれていく…。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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