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2015/10/27

東京国際映画祭『風の中の家族』王童(ワン・トン)監督Q&A

1027wind1台湾で夏休みに公開された王童(ワン・トン)監督13年ぶりの新作『風の中の家族(原題:風中家族)』が、東京国際映画祭で上映され、王童監督とプロデューサーの唐在揚(デイヴィッド・タン)によるQ&Aが行われました。
この映画は、国共内戦で命からがら台湾へ逃れてきた3人の国民党兵士と途中で助けた孤児の少年が、血の繋がらない家族として生きていく姿を描いた大作です。

1027wind2"台湾映画の良心"というべき王童監督が、台湾における外省人の苦悩を描いた本作、さすがのクォリティの感動作です。
主役の楊祐寧(ヤン・ヨウニン)が故郷に残した妻子を思いながら、台湾で「家長」として生き抜く男の一生を見事に演じており、胡宇威(ジョージ・フー)も良い挑戦の機会となったようです。

1027wind3王童監督は「僕も台湾に来て70年くらいになりますが、歴史はとても大事なもの、それは鏡を見るようなもので、自分を見つめ直して過ちを犯さないようにする。この映画の準備には5年かかりました。このうち1〜2年は若い俳優達に歴史を話したり当時の資料を見せたりして理解してもらいました」と、製作のポイントを語りました。

1027wind4また、唐在揚プロデューサーは「マーケットの問題でこういう映画は少なくなっているので、これに危機感を感じて監督とこの映画を作ろうと思いました。幸い台湾の中央の政府も地方の政府もこの映画の製作意図をよくわかって補助をしてくれました。そして若い俳優達もこういう作品ということに加えて王童監督の映画に出る機会はなかなかありませんから、楊祐寧(ヤン・ヨウニン)や郭采潔(アンバー・クォ)は大陸のギャラの高い作品を断ってこの映画に参加してくれました」と、本作がいかに意義深い位置づけの映画であるかを話してくれました。

1027wind5会場からも、こういった歴史は学校で習うのかどうかという質問がありました。
王童監督は「台湾の歴史はとても複雑です。政治によって歴史の伝え方も違うので、教科書に書いてあることが正しいとは限らない。ですから、映画を見て歴史を学んだほうが良いと思う」と答えていました。

そして日本と台湾の関係について唐在揚プロデューサーが「50年という統治を経た後はとても親しくなり、経済や文化の面でとても密接な関係にあります。これからもそれを継続していくでしょう」と言っていました。

このQ&Aは、後日Podcastで配信予定です。

『風の中の家族』
監督:王童(ワン・トン)
出演:楊祐寧(ヤン・ヨウニン)胡宇威(ジョージ・フー)郭采潔(アンバー・クォ)柯佳嬿(アリス・クー)郭碧婷(グォ・ビーティン)李淳(リー・ジュン)
東京国際映画祭の作品紹介ページ:http://2015.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=161

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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