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2015/11/28

東京フィルメックス『悲情城市』侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督Q&A

1128hou1今年の東京フィルメックスはラインナップも素晴らしいですが、ゲストも豪華!
『刺客聶隱娘(黒衣の刺客)』でカンヌ国際映画祭の監督賞、そして先日の第五十二回金馬獎でも監督賞はじめ最多5部門獲得で圧勝した侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督が急遽来日し、上映作品のQ&Aやトークイベントに出席することになりました。
まず11月27日の『悲情城市』のQ&Aに登壇し、観客からの質問に答えました。

いつものラフなスタイルとキャップを被った監督は、「どうも」と日本語でご挨拶。
『悲情城市』は1989年にヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を獲得し、世界中にその名を知らしめましたが、日本公開が199年ですからもう15年前になります。司会の市山尚三プロデューサーが「ちなみに、今回はじめてこの映画を見た方は?」と問いかけると、会場からはかなりの手があがりました。

1128hou2昭和天皇の玉音放送から始まる本作は、日本統治時代の終焉から国民党が台湾で中華民国を起こすまでの台湾社会を、ある家族とそのまわりの人々を通して描いたもので、私も20年ぶりくらいに見ましたが、やはりすごいですね、この作品は。
黒沢明監督のスクリプターから黒沢プロダクションのマネージャーとして長年活躍されてきた野上照代さんが、「あなたはやっぱりすごいね、いくつの時に撮ったの?」と質問の口火を切り、作品を絶賛しました。

監督が40才の時に作ったという本作、台湾語が苦手な為に聴覚障害者の役に設定されたというエピソードがよく知られている梁朝偉(トニー・レオン)の起用についてあらためて質問があり、有名なスターを出すことが投資者の条件だったので、以前から知っていた梁朝偉をオファーしたということです。

1128hou3また、デジタルリマスターが増えている現状で、フィルムしかない本作をデジタル化しようという考えはあるかと聞かれ「私はフィルムが好きだ。日本でもヨーロッパでもそうだが、フィルムを保存する技術は進んでいるので、保存という意味で果たしてデジタルが本当に良いのかどうか疑問だ」とキッパリ。
確かに、クリアな画質も良いけれど、フィルムの暖かい質感はあらためて見ると素敵だと思う人も多いでしょう。

1128hou4東京フィルメックスでは、この後も11月29日の10時からの『風櫃の少年』と13時20分からの『戯夢人生』の上映後に侯孝賢監督のトークとQ&Aが予定されています。
チケットなど詳細は公式サイトをご覧下さい。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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