« 2015年の中国映画を振り返る | トップページ | 2015年の台湾映画を振り返る »

2015/12/30

2015年の香港映画を振り返る

1230little右肩上がりの中国(大陸)映画界に対し、今年の香港映画は大作や話題作が少なかったのが残念ですが、実話を映画化したヒューマンドラマ『五個小孩的校長』が4600万香港ドルでトップヒット、香港映画史上歴代12位になりました。
ベスト5は以下の通り。
1 五個小孩的校長 4680万
2 賭城風雲2    2840万
3 12金鴨     2430万
4 葉問3      2303万
5 衝上雲霄     2159万

3月に公開された『五個小孩的校長』は、有名幼稚園の園長が廃園の危機にある地方の幼稚園に通う子ども達の為に、園の存続を賭けて奮闘する姿を描いた感動作で、日本ではアジアフォーカス福岡国際映画祭で上映され、観客賞を受賞しました。關信輝(エイドリアン・クワン)監督の涙の受賞が印象的でした。
この映画に主演した楊千嬅(ミリアム・ヨン)は11月公開の『哪一天我們會飛』でも好演して、近年の香港映画を代表する女優と言っても良いでしょう。

『賭城風雲2』は人気シリーズの新作で、周潤發(チョウ・ユンファ)が張家輝(ニック・チョン)、余文樂(ショーン・ユー)らと繰り広げる旧正月コメディ。25年ぶりに劉徳華(アンディ・ラウ)と共演する2016年旧正月公開の『賭城風雲3』が早くも話題になっています。

同じく旧正月映画の吳君如(サンドラ・ン)のお馴染みのシリーズ『12金鴨』、本作ではなんと男装にチャレンジしました。

12月24日から公開になったばかりの『葉問3』、こちらもシリーズ三作目で主演はもちろん甄子丹(ドニー・イエン)。現在香港で『スターウォーズ フォースの覚醒』に続く二位ですが、これからどれくらい数字を延ばすのか注目されています。

『衝上雲霄』は航空会社を舞台にしたドラマの映画化で、古天樂(ルイス・クー)と吳鎮宇(ン・ジャンユー)がパイロット。鄭秀文(サミー・チェン)がロッカー役で共演しています。

1230helios『寒戦(コールド・ウォー 香港警察 二つの正義)』で鮮烈なデビューを果たした陸劍青(サニー・ルク)と梁樂民(リョン・ロクマン)監督の二作目『赤道』は、張學友(ジャッキー・チュン)、張家輝、余文樂、王學圻(ワン・シュエチー)、張震(チャンチェン)、崔始源(シウォン)ら東アジアのスターを揃えました。パート2を期待させる作りになっているのですが、どうやら『寒戦』の続編の方を先に撮るようです。
この『赤道』は、『ヘリオス 赤い諜報戦』という邦題で1月9日より日本公開になります。

1230smash今年3月の大阪アジアン映画祭でワールドプレミアム上映された『全力扣殺(全力スマッシュ)』も、郭子健(デレク・クォック)と黄智亨(ヘンリー・ウォン)の若い2人の監督でした。バドミントンのスポコン&アクションコメディで、秋に日本でも一般公開になりました。

夏休み映画の林超賢(ダンテ・ラム)監督が彭于晏(エディ・ポン)主演で撮った『破風』は東京国際映画祭で上映され、『激戦」に続いて監督が来日。一方林嶺東(リンゴ・ラム)監督の『迷城』は、安定の古天樂、余文樂に加え、台湾から張孝全(チャン・シャオチュアン)が初の悪役で参加しました。

1230offeceそして、9月に公開された張艾嘉(シルヴィア・チャン)の舞台劇を杜琪峰(ジョニー・トー)監督がミュージカル映画化した『華麗上班族』は、先月東京フィルメックスで上映されましたが、周潤發(チョウ・ユンァ)、張艾嘉、陳奕迅(イーソン・チャン)、湯唯(タン・ウェイ)ほか豪華キャストの共演と、金馬奨で美術賞を獲得したオフィスのセットにも驚かされました。

1230port下半期には、2013年に『狂舞派』で数々の受賞をした黃修平監督が新作『哪一天我們會飛』を発表、先述のように楊千嬅(ミリアム・ヨン)が絶好調です。
台湾の金馬奨で9部門にノミネートされた郭富城(アーロン・クォック)主演の『踏血尋梅』は舞台俳優の白只(バイ・ジー)が助演男優賞に輝き、12月に香港で公開されました。今年の香港映画の中ではかなりクォリティの高い作品ですが、大陸での公開ができないため香港と台湾の興行収入ではリクープは難しいのではないかと香港の新聞が伝えています。

1230lazyまた、吳家麗(キャリー・ン)が『有客到』で監督に初挑戦、張家輝は二作目の監督作『陀地驅魔人』を発表しましたが、どちらもホラー映画というのが興味深いです。
そして『死開啲啦』の梁國斌、『四非』の黃柏基、『王家欣』の劉偉恒、『衝鋒車』の劉浩良、東京国際映画祭で上映された『同班同學(レイジー・ヘイジー・クレイジー )』の陸以心(ジョディ・ロック)などの新人監督がまずまずの成績をあげているのは、香港映画の未来にとってはうれしいですね。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

|

« 2015年の中国映画を振り返る | トップページ | 2015年の台湾映画を振り返る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2015年の中国映画を振り返る | トップページ | 2015年の台湾映画を振り返る »