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2016/03/15

第11回大阪アジアン映画祭『The Kids(仮)』于瑋珊(サニー・ユイ)監督Q&Aとインタビュー

0315kids1東京国際映画祭に続き、大阪アジアン映画祭でも上映された『The Kids(仮)』では、于瑋珊(サニー・ユイ)監督が再来日してQ&Aを行いました。
相変わらず可愛らしく、登壇した時にはこんなシリアスな作品を撮った人とは…という感じでやはり大阪でも客席にはちょっとしたどよめきが…。
監督は「東京国際映画祭で見ていただいた時に多くの反響をもらいましたので、今回大阪でもご覧いただけることになりとてもうれしいです」とご挨拶しました。

0315kids2若い少年少女にあのような過酷な運命を与えたのは?という質問に、「こういうことは台湾だけでなく、世界のどこでも起こりうることだと思います。でも、この映画ではエンディングにかつてこんなに愛し合っていたのだという彼らが出会ったころの回想シーンを入れ、そこに希望を持たせました」と答えていました。
そして最後に「遅い時間までおつきあいいただきありがとうございました。この映画は日本での公開も決まりました。その時はぜひ皆さんお誘いあわせの上劇情に見に行って下さい」とうれしい報告もしてくれました。

0315kids3時間的には前後しますが、実はこの上映中に監督のインタビューを行いました。
まず、本作は公共電視の「公視人生劇展」で放送されたものですが、テレビ放送バージョンと映画祭バージョンは同じなのかどうか聞いてみました。
「テレビは86分なので少し短くしましたが、台北電影節ではオリジナルの90分に戻したので大きくは変わっていません」

0315kids4そして、この映画のプロデュースは『台北の朝、僕は恋をする(原題:一頁台北)』の陳駿霖(アーヴィン・チェン)監督です。なぜ彼なのか確信犯で質問したのですが「彼はとても才能のある監督で、私は『Will You Still Love Me Tomorrow?(原題:明天記得愛上我)』の助監督を務めました。今回私が監督デビューすることになったので、プロデュースという立場でサポートしてくれました。彼は私の恋人でもありますから」と、サラッと言ってくれました。

0315kids5また、主役コンビの巫建和(ウー・ジエンハー)と溫貞菱(ウェン・チェンリン)を起用したポイントは、「巫建和は天性の役者です。役への理解度も深くすぐにその役になりきれる、それが自然な演技になるのです。溫貞菱はとても真剣に取り組む女優で、感性で演じるのではなく監督と色々話し合って創り上げていくタイプです。自分への要求も高いので、巫建和と同じく多くの監督達が使いたい俳優です」ということでした。

張作驥(チャン・ツォーチ)監督のもとで修行したという于瑋珊監督、その理由を聞いてみました。
「まず、監督の作品が好きだったということ。そして大学を卒業した7〜8年前は台湾の映画産業が低迷していましたので、なかなか映画の仕事に就くことが難しかった中、張作驥監督の会社でチャンスをもらいました。1年半くらい修行しましたが、そこで学んだのははテクニックではなく人間をどう見るか、という視点です。本当に感謝しています。」

0315kids6大学で勉強しているときは沢山の映画を見てそれが養分になっているという監督、日本の監督でインスパイアされたのは、黒沢明、北野武、小津安二郎、最近では是枝裕和という名前が上がりました。
そして、今後については「一作目が社会派だからということで、あまりジャンルを限定したくない、自分が何を撮りたいかというインスビレーションを大事にしていきたい。今は『光に触れる(原題:逆光飛翔)に主演したピアニスト黄裕翔(ホアン・ユーシャン)を追ったドキュメンタリーを撮っています。これが間もなく終わり、後半は政府の補助金も獲得できたので新しい脚本を書いています。来年クランクインできればと思っています。」ということでした。

このインタビューは、後日Podcast配信します。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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