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2016/05/23

Podcast 大阪アジアン映画祭、香港映画『王家欣 ウォン・カーヤン』劉偉恒(ベニー・ラウ)監督インタビュー

0523benny1大阪アジアン映画祭の取材シリーズ最後は、コンペティション部門で上映された香港映画『王家欣 ウォン・カーヤン』の劉偉恒(ベニー・ラウ)監督インタビューをPodcast配信しました。
http://asianparadise.sblo.jp
この映画はラジオのDJ出身である劉偉恒の監督デビュー作で、1992年の香港を舞台にひと目ぼれした女の子の名前だけを手がかりに探し続ける青年とそれを取り巻く人々の話です。

劉偉恒監督は1975年生まれ。10才の時にアメリカに移住し、サンフランシスコ大学を卒業後香港に戻り、ラジオのDJに。
2005年に張家振(テレンス・チャン)に見出されて脚本家として映画界入り。彭浩翔(パン・ホーチョン)の現場で学び、本作が監督デビュー作となりました。

0523benny2大阪アジアン映画祭では3回め上映の時のQ&Aには奥様も登壇したそうですが、私は2回目の上映中にインタビュー、その後Q&A取材でした。
監督は日本人のインタビューは初めて受けるということで、私が用意した質問メモにとても興味を持ち、チラチラと見ていました。そして、終わってから「それ写真撮っていい?」と聞くので驚きです。その後写メでFBにアップしたようですが、こんなもので良ければどうぞ…と記念にさし上げると「じゃあ、サインもね」と言われてまたまたビックリ。サインなんてしたことないし、書類の署名欄のように楷書で書いてお渡ししました。(^o^)

0523benny3本作は2008年に脚本はできあがっていたものの、何度も投資者の気が変わってなかなか資金が集まらず、2014年にようやく実現したそうです。監督は「この映画では王家欣を探していますが、僕は"王家欣の映画"を探す日々でした。でも、ものごとはそのプロセスが大事なので、とても良い経験をしたと思います」と語っていました。

「王家欣」という名前は香港でとても多く、字は違っても「ガーヤン」という発音の名前が男女ともに多いそうです。映画を見た時、スタッフのクレジットに監督始め「王家欣」という名前がたくさん散りばめられているお遊びにニヤリとさせられました。

0523benny4主役の青年は黄又南(ウォン・ヤムナム)が演じていて、癒やし系のイメージにピッタリですが、ちょっと大人すぎるのでは?と感じたので、やはり若い俳優を探すのはたいへんなのか…と監督に聞いてみました。
「おっしゃる通り今の香港で20代の俳優をキャスティングするのは難しいです。確かに黄又南は役の設定より実年齢が高いけど、演技経験豊富な彼は安心できる。それに僕は新人監督なので、撮影現場で色々教えてくれたりしてとても助かった」ということです。

0523wong今回の大阪アジアン映画祭で上映された香港映画は、これまでの香港映画のイメージを覆す驚きがありました。スケジュールの関係で『荒らし』は見られなかったのですが、『王家欣 ウォン・カーヤン』『私たちが飛べる日』『レイジー・ヘイジー・クレイジー』はどれも青春映画で、これはもちろんプログラムディレクターの"意図"です。しかも、『王家欣 ウォン・カーヤン』と『私たちが飛べる日』はともに1992年を舞台にしており、これについて劉偉恒監督はこのように語っています。
「今は色々たいへんなので、昔の香港は良かったと、みんなが懐かしむ。僕たちの世代のクリエイターはとても香港を愛していて、『十年』は10年後を描いたように、みんな異なる表現で香港を描いているのです」
単なる懐古ではなく、未来へ向けてのメッセージも含まれていることは、作品を見てわかります。

劉偉恒監督が「ベテラン・中堅のプロデューサーたちが若い世代をサポートして引っ張ってくれる」と言っていたように、そして『十年』が香港電影金像奨に輝いたように、香港映画界の新しい世代のクリエイター、そして新世代の俳優、彼らがつくる世界に期待し注目していきたいと思います。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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