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2016/05/28

台湾映画『若葉のころ(原題:五月一號)』周格泰(ジョウ・グータイ)監督が初日舞台挨拶!

0528may1今日公開初日の台湾映画『若葉のころ』では、シネマート新宿で第一回上映の後、周格泰(ジョウ・グータイ)監督による舞台挨拶が行われました。
短い時間ではありましたが、監督の口から直接映画の事を聞けるのはとても貴重です。
「今日はこんなに沢山のみなさんに来ていただき、ありがとうございます。感情はどこの国でも同じですが、表現が違います。皆さんがどんな感想をお持ちになるのかと…後ろの方で映画を見ていました」とおっしゃっていました。

0528may2周格泰監督は、台湾では五月天(Mayday)、周杰倫(ジェイ・チョウ)、蔡依林(ジョリーン・ツァイ)、劉若英(レネ・リウ)ほか台湾アーチスト意外にも劉徳華(アンディ・ラウ)や黎明(レオン・ライ)、莫文蔚(カレン・モク)などの香港ビッグアーチストのMVも手がけています。
その周格泰監督が満を持しての映画初メガホン、自身の原案による『若葉のころ』はその映像の美しさには息をのみます。

0528may3メイストームにスカートを押さえる女子高生二人のメインビジュアルは、近年随一と思えるほど素敵なショットで心を掴まれますが、劇中で男子高生達が投げ飛ばしたレコード盤が夕陽にきらめくシーン、雨上がりの水たまりの道を飛び跳ねる女子高生達の足もとだけを撮ったシーン等々台詞以上に"ものを言う"名場面がいっぱい。
エンドクレジットも、引きで撮った燃えさかる若葉の緑の中で女子高生達が横一列でお喋りしている姿をずうっと映していて、感動の余韻が増幅されます。
監督はこれらの映像について「映画の中では1980年代の空気をどう映像化するかが、一番苦労したところです」と言っていました。

0528may4この映画のモチーフになっているビージーズの「ファースト・オブ・メイ」からオリジナルタイトルが「五月一號」とつけられていますが、日本のタイトルの『若葉のころ』はこの邦題、最近の映画の邦題としては出色です。
監督は、「この曲の歌詞はこの映画の内容ととてもマッチしているので選びました」ということでした。
そして「17才というのはおそらく誰にとっても特別な年です。まだおとなではないけれど、おとなになりたいと思う頃、そして過ぎてしまうとなつかしく思う」と言う通り、これは言葉や国が違っても皆同じ思いを持つ宝物のような年でしょう。

0302may1この映画のヒロイン、80年代の王蕾(ワン・レイ)と現代の白白(バイバイ)の二役を演じた程予希(ルゥルゥ・チェン)は本作が映画初出演ですが、その瑞々しさ、少女のあやうさを見事に表現しています。
周格泰監督は、「監督とアーチストは縁と直感が大事。初めて彼女と会った時は外見はクールでしたが、目の奥に情熱を感じました」と唯一無二のキャスティングだったことを匂わせていました。

現代の王蕾と林克銘(リン・カーミン)を演じた賈靜雯(アリッサ・チア)と任賢齊(リッチー・レン)も当時の思いをどこかで引きずりながら、戻れない17才の頃を懐かしんだり悔やんだりという複雑なミドルエイジをさすがの説得力で演じています。

0528may5そして、80年代の林克銘役の石知田(シー・チーティエン)と、現代の白白を追う葉中樹(イエ・ジョンシュー)を演じた鄭暐達(アンダーソン・チェン)という二人の若手俳優が印象的です。
石知田はこれまで『軍中楽園』や『我的少女時代』に小さな役で出演していましたが、本作が初の大役。この好演が認められてか、この夏7月29日から台湾で公開の映画『極樂宿舍』では主役。共同プロデュースした主演舞台も成功させたクリエイター志向の強い青年で、園子温や染谷将太、石井裕也、宮藤官九郎などが好きという日本映画通でもあります。

0528may6鄭暐達は、大学生が出演するテレビ番組で見出されたさわやか青年で、本作がデビュー作というキラキラの新人。ドラマは芸術派の鄭文堂(チェン・ウェンタン)監督の『燦爛時光』に出演するという恵まれたスタートを切っています。本作の中では淡々としたイメージですが、話すととても熱いものを持っていると感じました。

実は、この石知田と鄭暐達、そして程予希は4月に台北で取材して、そのインタビューが6月22日発売の雑誌「台湾エンタメパラダイス」に掲載されます。3人が語る周格泰監督像もぜひ楽しみにしていて下さい。

この3人の新世代俳優を送り出したという意味でも本作は貴重で、それはなによりこの原石を磨いて輝やかせた周格泰監督の手腕といえるでしょう。

0302may2『若葉のころ(原題:五月一號)』
5月28日(土)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国順次公開
監督:周格泰(ジョウ・グータイ)
出演:任賢齊(リッチー・レン)、賈靜雯(アリッサ・チア)、程予希(ルゥルゥ・チェン)、石知田(シー・チーティエン)、鄭暐達(アンダーソン・チェン)
配給:アクセスエー、シネマハイブリッドジャパン
公式サイト:http://www.wakabanokoro.com

※これまでの『若葉のころ(原題:五月一號)』に関する記事

2016/03/02
台湾映画『五月一號』が『若葉のころ』の邦題で5月28日から日本公開決定!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2016/03/28-783f.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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コメント

こんにちわ。

一人二役のルイルイちゃんの瑞々しさはもちろん、80年代の男子生徒役石知田くんも素晴らしかったので、リンクを貼らせていただきます。この秋公開の「我的少女時代」を見るのが楽しみです。

投稿: CHOO | 2016/06/02 10:22

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