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2016/06/26

台湾映画『太陽の子(原題:太陽的孩子)』鄭有傑(チェン・ヨウジエ)監督来日トークイベント!

0626taiyang12015年の台北電影節で観客賞を受賞した鄭有傑(チェン・ヨウジエ)監督&勒嘎.舒米(レカイ・スミ)監督の『太陽的孩子』が、6月24日に台湾文化センターで日本初上映され、鄭有傑監督が来日してトークイベントが行われました。
この上映会は本作に強く感銘を受けたジャーナリストの野嶋剛さんが自主上映を計画し、台湾映画同好会と共にプロジェクトを立ち上げて実施されたもので、鄭有傑監督も自ら来日してトークイベントに参加しました。
また、台北駐日経済文化代表処に着任された謝長廷駐日代表も夫人を伴って臨席されました。

0626taiyang2当日は台湾文化センターの朱文清顧問に続き、謝長廷駐日代表が「台湾と日本は距離も近く、経済や文化での交流も深く、民主と自由を尊重する運命共同体のような関係です。この映画は台湾が抱える問題のひとつをテーマにしている、とても良い映画です。今後とも日台のさらなる交流を進めていきたいと思います」と挨拶されました。

そして本上映会の主催者野嶋剛さんが台湾映画同好会と字幕翻訳者、ポスター等のデザイナーを紹介して「日本には台湾に興味を持ち、色々知っている人が多いのですが、この映画で描かれる原住民のことはまだまだ知られていません。この映画の舞台は台湾の東海岸にある花蓮と台東の中間にある港口です。ここに生きる人達が開発による環境の変化の中で、どうやって伝統を守るのか、自分たちの尊厳をいかに取り戻すかという重いテーマを含みつつも、笑いあり涙ありの作品です。どうぞ楽しんでご覧下さい」と語りました。

0626taiynag3この上映会の為だけに当日朝台北を出発した鄭有傑監督は、謝代表ご夫妻への謝辞を中国語で、その後は日本語で上映プロジェクトと関係者たち、そして見に来てくれた観客の皆さんにお礼の言葉を述べ、「このストーリーは、この小さな集落だけでなく、台湾全体をひとつの村と考えると同じような問題を抱えていると思います。さらに、世界のどこにもこの様な問題があるでしょう。堅苦しいことはここまでにして、美しい風景と音楽、暖かい心をお楽しみ下さい」と挨拶しました。

0626taiynag4上映後は、野嶋剛さんと鄭有傑監督のトークショーです。
まず、一番気に入っているシーンについて聞かれた鄭有傑監督が、とても興味深い話をしてくれました。
「ひとつはストーリー的には何もないシーンなのですが、子ども達が学校から帰るカットが、まさに僕がこれを残したいと思ってこの映画を撮ることを決めたので、なんともない日常の風景が大好きです。
もう一つが、おじいさんが孫のセラを連れて山に登り、そこで大きくなったらここに来てご先祖様に挨拶するんだぞと言い、その時にお爺さんの背中に蝶がとまるシーン。実はこのシーンは脚本にはなかったのです。そして、もう一人の監督勒嘎.舒米は都市で生活をしていたのですが、兵役の後帰ってきてこの山に登ってそこで自分が変わったと言っていました。だからこの山で何か撮ろうと相談していたところ、おじいさんがセラにさきほど話した事を言っていて、気がついたらもうカメラは回っていたのです。ここは聖なる場所なので、あまり喋らないようにしていたのに、誰が言い出すでもなくスタッフが撮影していて、僕はカット!の声だけをかけました」

0626taiynag5この他、撮影の苦労や数々のエピソードを披露してくれ鄭有傑監督は一旦退場、野嶋剛さんによる映画の解説となりました。
脚本、監督、スタッフ、役者、自然、音楽が全てひとつの交響曲のように見事にまとまった作品であることをはじめ、この映画で問われる問題点の経済・地域・文化・人口・精神的不均衡をシーンごとに説明。見どころとしては「奪われる土地」「先住民の置かれた境遇」「人にとって農業とは何か」「家族を崩壊から守る」「ひまわり運動と中国観光客」というポイントを挙げ、この映画から教わることとして「自分が何者かという問いを常に持つことの大切さ」「何かを変えるために自分から始めることの大切さ」「先住民たちを含めた台湾に生きる人々すべてが台湾を形作っていること」「台湾の魅力をまだ日本に伝え切れていないこと」「良質の台湾映画がまだまだ日本に来ていないこと」というジャーナリストとしての視点を生かした、とても解りやすく興味深い内容でした。

0626taiynag6最後に鄭有傑監督が再び登壇してフォトセッション、さらに『太陽の子(原題:太陽的孩子)』のCDを購入した方々のサイン会も行われ、盛況の内に幕を閉じました。

鄭有傑監督はイベントの前と翌日も多くのマスコミの取材を受け帰国。台北に到着したところで第27屆流行音樂金曲獎で舒米恩(スミン)が歌う主題歌「不要放棄」が最佳年度歌曲獎(楽曲賞)に輝いたことを知り、とても喜んでいらっしゃいました。

『太陽の子(原題:太陽的孩子)』は7月3日に台湾文化センターで追加上映が行われますが、すでに満席となっていますが、7月8日に山形で、9月に杉並区での上映が決定しています。
詳しくは映画『太陽の子』のFBをご覧下さい。

https://www.facebook.com/taiyonoko.movie/?ref=ts&fref=ts
共催:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター/台湾映画同好会
協力:一期一會影像製作有限公司/野嶋剛(日本上映権授権者)

なお、この日の鄭有傑監督のトークショーの部分は6月27日からアジアンパラダイスPodcastで配信します。
ぜひお聞き下さい。(イベント取材協力:村野奈穂美)

0516taiyang『太陽的孩子』
監督:鄭有傑(チェン・ヨウジエ)&勒嘎.舒米(レカイ・スミ)
出演:阿洛‧卡力亭‧巴奇辣(アロウ)、徐詣帆(シュー・シーファン)、 林嘉均(Nakaw Rahic Gulas)、鐘硯誠(Aiyas)

※『太陽の子(原題:太陽的孩子)』についてのこれまでの記事と音声

2016/06/26
第27屆流行音樂金曲獎、映画『太陽的孩子(太陽の子)』の主題歌「不要放棄」が最佳年度歌曲獎(楽曲賞)!蘇打綠(ソーダグリーン)は5冠!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2016/06/27-3ad6.html

2016/05/16
台湾映画『太陽的孩子』6月に台湾文化センターで上映会!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2016/05/6-dfc7.html

2015/09/07 Podcast
台湾映画『太陽的孩子』の鄭有傑(チェン・ヨウジエ)監督&勒嘎.舒米(レカイ・スミ)監督インタビュー in 台北パート2
http://asianparadise.sblo.jp/article/163122368.html

2015/09/01 Podcast
台湾映画『太陽的孩子』の鄭有傑(チェン・ヨウジエ)監督&勒嘎.舒米(レカイ・スミ)監督インタビュー in 台北パート1
http://asianparadise.sblo.jp/article/162649108.html

2015/08/23
台北電影節『太陽的孩子』の鄭有傑(チェン・ヨウジエ)監督&勒嘎.舒米(レカイ・スミ)監督インタビュー in 台北!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2015/08/in-fd0e.html

2015/07/05
台北電影節で鄭有傑(チェン・ヨウジエ)監督の新作『太陽的孩子』のプレミア!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2015/07/post-0723.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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