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2016/07/23

中国で最も注目される俳優、董子健(ドン・ズージエン)インタビュー in 台北

0723zijian1いま中国で最も注目される俳優、董子健(ドン・ズージエン)に台北でインタビューしました。
董子健は前からとても興味があり、7月14日から台湾で公開になった夏休み映画の『六弄咖啡館』のプロモーションで台湾に来ていた絶好の機会に取材することができました。

董子健は1993年生まれの22歳、2013年に映画『青春派』で主役デビューして上海國際電影節で主演男優賞、第8屆華語青年影像論壇と第21届北京大学生電影節で新人賞を獲得、金馬奨の新人賞にもノミネートされました。
2015年には賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の『山河故人(山河ノスタルジー)』でメインキャストをつとめ、『少年班』『少年巴比倫(少年バビロン)』『德蘭(ダラン)』と立て続けに主演、この年の金馬奨では『德蘭(ダラン)』で主演男優賞にノミネートされました。

0723zijian2最初は京劇出身の父や中国で有名な敏腕マネージャーの母の七光り?と思っていましたが、実際に映画を見てビックリ。この若さにして演技がうまい!
幸い昨年の東京国際映画祭と東京フィルメックスで『少年班』『少年巴比倫』『德蘭』『山河故人』を見ることができ、そりゃあもう驚きました。
中国の俳優だし来日でもしてくれないとなかなかチャンスがないと思っていましたが、『六弄咖啡館』に出演と聞いて密かに台湾での機会を狙っていました。
ただ、台湾ではやはり台湾メディアが優先されるので難しかったのですが、映画館での舞台挨拶が終わって空港に向かうまでの時間に取材を受けてもらえることになりました。

0723zijian3取材場所の映画館に近いカフェに入って来た董子健は、細くて小柄ですが独特の雰囲気を醸し出していました。それはオーラというほど強いものではないのですが、話を聞いていくうちに彼の知性と映画に対する情熱から発散されているものだと徐々に感じていきました。
もともと映画は好きだったそうですが、デビュー作の『青春派』に出演したのはその経験がアメリカ留学に有利だったからという意外な理由でした。
アメリカでは哲学や宗教など色々なことを学んだそうですが、これだけ映画が好きなのだからこれを仕事にしないでどうする、と思ったと言っていました。

0723zijian4それで留学を終えて帰国し、2015年に5本もの作品に出演&プロデュースということになるのです。『少年巴比倫』では主演兼プロデュース、昨年のメガヒット作『捉妖記(モンスター・ハント)』はプロデューサーとして参加したのは、立体的な映画人になれるからということです。
今後は監督もやりたいと淡々と語る董子健に、急成長中の中国映画界について聞いてみました。そうしたら「良い点は、映画に夢を賭ける若者にチャンスがあること。しかし一方でアイドル俳優とアイドル映画が大量生産され、これらが商業的価値を持っていることは否定しないけど、どれも似たような俳優で同じような映画になっている。これからはきちんと自分を持っている俳優が頭角を表していくだろう」

この見事な分析、22歳と思えますか?(^O^)

0723zijian5さて、『六弄咖啡館』については、最初にオファーをもらって脚本を読んだ時はことわるつもりだったそうです。確かに、これまでの出演作品と彼の考え方を確認するとそれは十分にわかります。
ただ、原作を読んで、この作者が自ら監督するということに興味を持ち出演することにしたというのも、立体的な映画人を目指す彼ならあり得ることだったのでしょう。
『六弄咖啡館』で彼が演じた役の最後の選択について、文化や習慣の違いだからか私と周囲の日本人はなかなか納得いかないものだったので、共感できるかどうか聞いてみました。その答えを聞き彼が演じた役への深い考察にうなり、なるほどと納得できたのです。
本当に、またまた言ってしまいますが、この若さですごい!

0723zijian6董子健も彼の事務所(社長です)のマネージャーも、初めて受けた日本のメデイアのインタビューということで喜んでいただけたようでびっくりしましたが、こちらも本当に光栄です。昨年の東京国際映画祭では来日したものの、レッドカーペットだけでQ&Aにも参加せず個別取材も受けなかったようです。

この董子健の中身の濃いインタビューは、7月25日からPodcastで配信します。
ぜひお聞き下さい。

今回の取材にあたり、台湾の好好電影工作室有限公司のご協力に感謝します。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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