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2017/04/08

「台湾映画の新しい潮流を感じよう!〜上映&トークショー」第3回『若葉のころ』程予希、石知田、鄭暐達からムービーメッセージ!

0318chirashi4月8日に実施しました「台湾映画の新しい潮流を感じよう!〜上映&トークショー」第3回は、二世代の青春を描いた『若葉のころ(原題:五月一號)』の上映と、映画音楽についてのトークを行いました。
メインキャストの程予希(ルゥルゥ・チェン)、石知田(シー・チーティエン)、鄭暐達(チェン・ウェイダー)からムービーメッセージも届き、観客の皆さんに喜んでいただけました。

『若葉のころ』はMV界の巨匠周格泰(チョウ・グータイ)監督の第一作で、2015年に台湾、日本では2016年に公開されました。
台湾映画では80年代が描かれることが多いですが、本作も現代と80年代が交錯し現代を生きる少女とその母の青春模様がドラマチックに綴られます。
台湾の80年と言えば、中期に戒嚴令が解除され民主化が始まります。大きな転換期を迎える中で、人々の暮らしや価値観にも変化が訪れ、台湾アイデンティティの発芽の時期と言えるかも知れません。
そういう時代の想い出と現代を重ね合わせて中年世代には甘酸っぱい気持ちになり、若い世代もまた普遍的な初恋の思いを感じることができるのが本作です。

0408event1_2トークでは、中年世代を演じた任賢齊(リッチー・レン)と賈靜雯(アリッサ・チア)の好演も見逃せませんが、本作で注目ポイントの新人発掘と音楽の観点から作品解説をお届けしました。
フレッシュな配役を目指し素人を起用するという事を前提に100人位オーディションした結果、程予希、石知田、鄭暐達、邵雨薇が起用され、みごとにその役割りを果たした事、そしてその後のそれぞれの活躍についてもお話ししました。

0408event2程予希は本作の前からドラマ『イケメンですね』でそのキュートな魅力が注目されていましたが、『終極遊俠』『High 5 制霸青春』、そして5月中旬放送予定の『我的未來男友』とドラマが続いています。
ムービーメッセージの内容
「『若葉のころ』は私の大好きな作品です。
この作品の中で私も沢山の人生を体験しました。
皆さんに感動をお届けできたら嬉しいです。
謝謝」

0408event3『軍中楽園』『私の少女時代』に小さな役で出演していた石知田は自ら舞台をプロデュースしたりという創作活動をしていますが、本作の後2016年の映画『極楽宿舎』で初主役、今年後半にはメインキャストを務めた『帶我去月球』が待機しています。
ムービーメッセージの内容
「皆さんこんにちは 石知田です。
「若葉の頃」は二人の気持ちが行き違う物語です。
お互いの人生での行き違いを通して、彼らのその後の生き様を描いています。
そしてついに再会した時ふと昔を振り返り、孤独に光が灯ったような感動があります 。 
皆さんが気に入ってくれると嬉しいです。ありがとう」

0408event4短編映画には出ていましたが長編は本作が初の鄭暐達は、鄭文堂(チェン・ウェンタン)監督のドラマ『燦爛時光』、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)映画『52 Hz I Love You』と、名監督の作品に出演。
ムービーメッセージの内容
「皆さんこんにちは 鄭暐達です。
「五月一號(原題:5月1日)」はただの日付ではなく、イエという男の子の未熟な頃のラブストーリーです。
この映画を見て皆さんも昔を思い返し、純粋な頃の自分を探して下さい。ありがとう 」

邵雨薇は昨年の大ヒット映画『樓下的房客』の大胆な演技で話題になり、ドラマ『1989一念間』『極品絕配』で主役をつとめています。

0408event5そして、劇中の冒頭のピアノのコンサートの奏者は人気アーチストの嚴爵(イエン・ジエ)であり、高校の文化祭のチアダンスには魔幻力量の「射手」が使われ、80年代のラッパを吹くシーンと現代の中年男性ふたりが懐かしんでバーで歌うのが羅大佑(ロー・ターヨウ)の「童年」であることなど、音楽的小ネタもご紹介しました。

また、この映画のモチーフとなっているビージーズの「First of May」は、映画の中ではオリジナルではなく大学生を対象とした主題歌歌唱コンテストにより選ばれた素人が歌っています。このコンテストには約60名が応募、決勝に残った5人はYouTubeに歌唱シーンの動画がアップされて人気投票も行われ、最終的には監督と音楽担当の李欣芸が游學謙(ユウ・シエジエン)に決定しました。

0408event6映画の中には主題歌、挿入歌ほか色々な音楽がありますが、今回は映画全体を彩る音楽を担当する台湾の代表的な音楽家にフォーカス。
『憂鬱な楽園(原題:南國再見)』『ミレニアム・マンボ(原題:千禧曼波)』(金馬獎オリジナル音楽賞)『百年恋歌(原題:最好的時光)』『黒衣の刺客(原題:聶隱娘)』など侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の映画音楽を多く手がける林強(リン・チャン)は、話題の新進監督趙德胤(チャオ・ダーイン)の『翡翠之城』(金馬獎オリジナル音楽賞)『マンダレーへの道(原題:再見瓦城)』も担当しました。


0408event7本作の李欣芸(シンシン・リー)は学生時代から作曲で頭角を表し、レコード会社で作曲や編曲の仕事をし、ボストン留学の後に独立して出したアルバム「完美小姐」が金曲賞のアルバムプロデュース賞にノミネートされました。そして『ダブルビジョン(原題:双瞳)』『深海』『練習曲』『渺渺』『軍中樂園』の音楽を担当し、『20 、30 、40』『有一天』では主題歌も手がけるほか、CMやコンサート、舞台劇ほか広く音楽制作活動をしています。

0408event8『藍色夏恋(原題:藍色大門)』『あの頃、君を追いかけた(原題:那些年,我們一起追的女孩)』『コードネームは孫中山(原題:行動代號:孫中山)』『私の少女時代(原題:我的少女時代)』『樓下的房客』などの侯志堅(ホウ・ジーシエン)、『Orzボーイズ(原題:囧男孩)』『聽說』『被遺忘的時光』『灣生回家』の鍾興民、『君のいた永遠(原題:心動)』『GF*B(原題:F女朋友·男朋友)』ほかの黃韻玲(ホアン・ユンリン)、『艷光四射歌舞團』『僕の恋、彼の秘密(原題:十七歲的天空)』『帶我去遠方』『LOVE』『六弄咖啡館』などの陳建騏(チェン・ジエンチー)も重要な音楽家たちです。

0408event9また、人気アーチストが音楽を担当した映画もあります。
周杰倫(ジェイ・チョウ)が音楽だけでなく監督・主演も務めた『言えない秘密(原題:不能説的秘密)』、Maydayの怪獣(モンスター)は『逆転勝ち(原題:逆轉勝)』で音楽と主演、舒米恩(スミン)が手がけた『太陽の子(原題:太陽的孩子)』は、自らが歌う主題歌が金曲奨のグランプリを獲得しました。
いま日本で公開中の『百日告別』の音楽は、蘇打緑(ソーダグリーン)の龔鈺祺(コン・ユーチー/アコン)です。

0408event10この他、『モンガに散る(原題:艋舺)』『変身』は陳珊妮(サンディ・チェン)、『台北カフェストーリー(原題:第36個故事)』の雷光夏(レイ・グアンシャー)、珍しいところでは俳優で脚本家の蔭山征彦は『あなたなしでは生きていけない(原題:不能没有你)』の音楽を担当。
さらに、日本人の活躍も見逃せません。
『KANO 1931〜海の向こうの甲子園(原題:KANO)』は佐藤 直紀、『星空』はworld’s end girlfriend、最近日本映画で監督デビューもした半野喜弘は侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品や『乱青春』、中国の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督作品などで活躍しています。

0408event11プレゼント抽選会では、『若葉のころ」のパンフレット、『屍憶』のDVD、平野 久美子著「ユネスコ番外地 台湾世界遺産級案内」をさし上げました。

次回は、5月13日で番外編となり『阿罩霧風雲 Ⅱ落子』の上映、第二部はトーク「台湾エンタメあれこれトーク」の二部構成になります。第一部・第二部どちらかだけの参加もできます。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2017/03/513-6e01.html
申し込みは4月13日(木)午前10時より、台湾文化センターのホームページからアクセスして下さい。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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