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2017/12/30

2017年の香港映画を振り返る

1230love2017年の香港映画は、彭浩翔(パン・ホーチョン)監督の『春嬌救志明』が3,070万香港ドル(約4億4200万円)で興行収入のトップ。2012年の『低俗喜劇』の成績を超えて自己ベストともなりました。
アクションやコメディ以外の作品が一位になったのは、2015年の『小さな園の大きな奇跡(原題:五個小孩的校長)』以来です。

1230shockwaveもちろんアクション映画も健在で、日本では中国映画週間で『ショックウェーブ』というタイトルで上映された邱禮濤(ハーマン・ヤウ)監督 劉徳華(アンディ・ラウ)主演の『拆彈專家』、徐克(ツイ・ハーク)監督の『西遊記2 妖怪の逆襲(原題:西游伏妖篇)』、王晶(ウォン・ジン)と關智耀(ジェイソン・クワン)共同監督で甄子丹(ドニー・イエン)主演の『追龍』、葉偉信(ウィルソン・イップ)の『殺破狼・貧狼』がベスト10に入っています。

1230yinianそして新人監督黃進(ウォン・ジョン)の低予算映画ながら数々の賞に輝いた『一念無明』が堂々の五位、ここ数年強く感じる“香港映画人魂”の一作ともいえるのではないでしょうか。
旧正月映画の鄭丹瑞(ローレンス・チェン)監督『小男人週記3之吾家有喜』、夏休みの吳漢邦(ン・ホンボン)監督初作品『西謊極落:太子・太爆・太空』というコメディも健闘しました。

122529大坂アジアン映画祭で観客賞を受賞した彭秀慧(キーレン・パン)監督の『29歳問題(原題:29+1)』(2018年春、日本公開)、邱禮濤監督の『77回、彼氏をゆるす(原題:原諒他77次)』もランクイン。どちらも女性を描いた秀作です。
ここで今年のひとつの特徴として見えて来るのが、女性映画というキーワードです。
ナンバー1の『春嬌救志明』や上記二作以外に許鞍華(アン・ホイ)監督の『明月幾時有』、マカオの陳雅莉(エミリー・チャン)監督の『那一年,我17』と徐欣羨(トレイシー・チョイ)監督の『姉妹関係(原題:骨妹)』もそうです。
『明月幾時有』は戦時下で歴史に翻弄されながらも強く生きる女性を描き、そのほかは主人公の生き方を通して等身大の現代女性が表現されています。

1230mrsk武闘派の女性映画としては何宇恆(ホー・ユーハン)監督の『ミセスK(原題:Mrs K)』や杜汶澤(チャップマン・トー)監督の『空手道』、火火(ファイアー・リー)監督の『女士の仇討(原題:女士復仇)』があります。
惠英紅(カラ・ワイ)が『ミセスK』でアクション卒業を宣言したのは寂しいですが、演技派として台湾映画『血観音』で金馬奨の主演女優賞を受賞したのはうれしいニュースでした。

1230trivisa金像奨では許學文(フランク・ホイ)歐文傑(ジェヴォンズ・アウ)黃偉傑(ヴィッキー・ウォン)の『樹大招風(大樹は風を招く)』が監督・主演男優・脚本・編集の4部門、黃進監督の『一念無明』が新進監督賞、助演男優賞、助演女優賞を獲得し、新世代の監督達の台頭で香港映画のこれからが楽しみです。

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