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2018/04/07

第13回大阪アジアン映画祭で上映された香港映画『メイド・イン・ホンコン/香港製造』の陳果(フルーツ・チャン)監督インタビュー!

0407chen1第13回大阪アジアン映画祭で上映された香港映画『メイド・イン・ホンコン/香港製造』の陳果(フルーツ・チャン)監督にインタビューしました。
今回は『メイド・イン・ホンコン/香港製造』という作品のことではなく、監督が描いた返還とそれからの20年の香港映画界の変化についてお話しを聞きました。

『メイド・イン・ホンコン/香港製造』のチャウたちのような青少年はどんな風に変わったのか、それとも変わっていないのか、監督はどのように見ているのかを聞いてみました。
「変わったと思います。この映画に出てくる青少年達はあまり政治に興味を持っていなかった。隣にある中国をいつも見ていたから。大人達もそうでした。むしろ返還後10年経って色々な出来事があり、政治に目ざめたような気がします。一部の若者達は抗議行動を起こしたり変わりました。今の若者達と話すと、多くの不満を持っています」

0407chen2そして、監督の口から発せられたのは、私たちが想像する以上に厳しい香港映画の現状でした。
「若い監督達が出てきて、自分たちの思ったことを映画に取り入れていますね。でも、あまり過激に表現すると上映できなくなる可能性があります。それが20年前と大きく違うところです。政治的に非常に敏感になってきています」
そういう中で5人の若い監督達が『十年』という映画を作ってヒットし、金像奨でグランプリも獲ったのですが、それについても「『十年』が公開されてから、ほかの同様の映画はなかなか公開できなくなった。そして金像奨の規定も変更せざるを得なくなった。今の若い監督達には頭の痛いところでしょう」ということです。

0407chen3さらに『那夜凌晨,我坐上了旺角開往大埔的紅van』の続編について聞くと、「無理ですね、政治的気象状況が変わったから。今は我々は白か黒か、立ち位置を明確にしなければならなくなった。監督の主観をハッキリすると、観客は偏見を持ってしまう恐れがある。そうすると、我々クリエイターの自由な空間が狭くなってしまう。一作目の時はユーモラスに楽しく作って、正直自分の立ち位置は何も考えていなかった。だから、いまの状況では続編を作るのはやめておこうと思う」という、ショッキングな発言。

0407chen4ただ、そんな中でも『ドリアン・ドリアン』『ハリウッド★ホンコン』に続く娼婦三部作の第三弾を準備中だと言います。すでに脚本も完成し、4月から取る予定だそうです。
「役者は全員新人で、けっこう大胆にやりますよ。あまりバジェットをかけられませんが、自分の限界を超えるまでチャレンジします」と、心強い話も聞くことができました。
純粋な香港映画を作るのは難しい状況の中、先日お伝えした杜汶澤(チャップマン・トー)も頑張っているので、陳果監督にも期待したいですね。

このインタビュー全編は、5月14日からPodcastで配信します。
ぜひお聞き下さい。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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