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2018/06/29

台北電影節『小美』で鍾孟宏(チョン・モンホン)監督が今年も期待の新人監督作品をプロデュース!

0629xiaomei1昨年黃信堯(ホアン・シンヤオ)監督の『大佛普拉斯』をプロデュースして台北電影奨や金馬奨で数々のトロフィー獲得に導いた鍾孟宏(チョン・モンホン)が、今年も『小美』で素晴らしい新人監督黃榮昇(ホアン・ロンシェン)を世に出しました。
『小美』はベルリン国際映画祭での上映、香港電影節のオープニングに続き、台北電影節では台北電影獎と國際新導演競賽にダブルノミネートされています。
29日の台湾でのお披露目には黃榮昇監督をはじめ、柯淑勤(クー・シュージン)、尹馨(イン・シン)、邱隆杰(チウ・ロンジエ)、劉冠廷(リウ・グァンティン)、陳以文(チェン・イーウェン)、張少懷(チャン・シャオファイ)、巫建和(ウー・ジエンハー)、饒星星(ラオ・シンシン)、そして鍾孟宏が登壇しました。

0629xiaomei2『小美』は、台東から台北に働きに出てきた少女《小美》が突然姿を消し、彼女と接点のあった大家、義理の兄、職場のオーナー、元カレ、現在の恋人、面接を受けた会社の担当者、母親、カメラマン、霊媒師という9人がそれぞれ証言する形で小美の輪郭が徐々に浮かび上がるという斬新な作品です。
それぞれの証言はそれぞれのキャストのほぼ一人芝居ですが、演技力のある俳優を揃えているのでドラマチックでありちょっとブラックなユーモアもありで、見事な構成でとても見ごたえがあります。

0510xiaomei特に、大家を演じた陳以文は香港から台湾に来たという設定のため、しゃべり方を相当研究して完璧な“台湾に来た香港人”だったと高評価でした。7分に及ぶ長台詞は超絶の素晴らしさ、圧巻です。
また、タイトルロールの小美を演じた饒星星は、役作りの為に体重を36キロまで落とし2ヶ月間小美として生活をしていたほどの入れ込みようだったそうです。
そして、証言を聞き出す「声」は『大佛普拉斯』の黃信堯監督です。鍾孟宏プロデューサーによると、これまで台湾映画のナレーションといえば呉念真(ウー・ニエンチェン)監督でしたが、『大佛普拉斯』での評判以来“新しい台湾の声”は黃信堯監督になったということです。

『小美』は『大佛普拉斯』と同様に中嶋長雄名義で撮影も担当しているプロデューサーの鍾孟宏テイストもたっぷりですが、そこに新人監督の作家性がきちんと生かされていて絶妙のバランス。これもまたプロデューサーの手腕と言えるでしょう。
日本でも映画祭でぜひ上映して欲しい秀作です。

『小美』
エグゼクティブ・プロデューサー:鍾孟宏(チョン・モンホン)
監督・脚本:黃榮昇(ホアン・ロンシェン)
出演:饒星星(ラオ・シンシン)、陳以文(チェン・イーウェン)、劉冠廷(リウ・グァンティン)、納豆(ナードゥ)、巫建和(ウー・ジエンハー)、尹馨(イン・シン)、邱隆杰(チウ・ロンジエ)、張少懷(チャン・シャオファイ)、柯淑勤(クー・シュージン)、吳慷仁(ウー・カンレン)

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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