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2019/07/11

台北電影節 クロージングは中国映画『地久天長』、王小帥(ワン・シュアイ)監督登壇!

0711tff1 台北電影節では7月9日にクロージング作品としては中国映画『地久天長』を上映、王小帥(ワン・シュアイ)監督が來台して上映後のQ&Aを行いました。
本作は30年に渡りふたつの家庭を軸に親子や夫婦の人間模様を描き、主役の夫婦を演じた王景春(ワン・ジンチュン)と咏梅(ヨンメイ)が今年のベルリン国際映画祭でそれぞれ最優秀男優賞と女優賞を受賞しています。
台北電影節には7年ぶりに参加した王小帥監督、この映画は最近収束したひとりっ子政策の功罪を描きたいと思ったそうです。

「数十年に及ぶ中国のひとりっ子政策の時代に生まれ育った世代は、特殊な人生経験を持っています。これを記録しておきたいと思いました。良くも悪くも中国の発展は苦しみや喜びをもたらし、全て忘れられないものです。この世代の人たちに、この映画を通してメンタリティを忘れないで欲しいと伝えたい。ある種の未来への警鐘とも言えます」と語りました。

0711tff2 本作には主人公の息子役で人気グループTFBOYSのメンバーでシンガーソングライターでもある王源(ワン・ユエン)が出演しており、Q&Aでは熱烈なファンからの質問もありました。
「この役は、最初学校を回って探そうと思っていましたが、ある人が意欲のある若い俳優がいると推薦してくれました。外見もこの役にピッタリだったので起用しましたが、撮影中には大勢のファンが詰めかけて写真撮ったりしていたので、これは彼にとって重要な作品だからと諭し現場から去ってもらいました」というエピソードを披露してくれました。

0711tff3 飛躍的な経済発展の裏で人々がどう生きてきたか、王小帥監督の独自の視点で描かれた本作は3時間という長尺の作品ですが、その長さも感じさせず、親子の情、愛情、友情が見る者の心を打ちます。
ぜこ日本でも映画祭上映、そして一般公開されることを願ってやみません。

0711tff4 ストーリー
同じ日に生まれた男の子を持つ2組の家族、子ども達は兄弟のように仲良く育ったが、ある日河で遊んでいた一人の子が溺死。たった一人の子を亡くし悲しみのどん底に落ちた両親は、知る人のいない土地へ引っ越す。
10年後、この夫婦は亡くなった息子と同じ名前で呼ぶ男の子を育てていた。彼は不登校で普通には見えない若者達とつるんで両親を悩ませ、理解しあえない家から出て行こうとする。父親は決心して本名の身分証を渡し、彼も黙って受け取る。実は、彼は父親が外で作った子供だった。
更に10年ほど過ぎ、かつて仲の良かったもうひとつの家族の妻が危篤という知らせが入る。久しぶりに懐かしい土地を訪れた夫婦は、そこで亡くなった息子の幼なじみの青年から、ある告白をされる…。

『地久天長』
監督:王小帥(ワン・シュアイ)
出演:王景春(ワン・ジンチュン)、咏梅(ヨンメイ)、王源(ワン・ユエン)、齊溪(チー・シー)

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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