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2019/07/11

台北電影節 國際新導演競賽(新人監督コンペ)観客賞受賞作『大餓』ワールドプレミア!

0712tff1 6月27日から開催されていた台北電影節も、今日で閉幕しました。
最後に、國際新導演競賽(新人監督コンペ)で観客賞を受賞した台湾映画『大餓』をご紹介したいと思います。
本作はぽっちゃり女性が直面するダイエットと心模様、アイデンティティーを描いた映画で、主演の蔡嘉茵(ツァイ・ジャーイン)は、13日に発表受賞式が行われる台北電影奨の新人賞にノミネートされています。
6月30日に行われたワールドプレミアには、監督の謝沛如(シエ・ペイルー)、キャストの蔡嘉茵、張耀仁(チャン・ヤオレン)、柯淑勤(クー・シュウチン)、謝祖武(シエ・ズーウー)が登壇しました。

0712tff2 主演の蔡嘉茵は「初めての映画出演でいきなり主役、とってもラッキーです」と言っていましたが、撮影中は食事でコントロールしながら体重を増やしたり減らしたり、かなりたいへんだったそうです。特に7月の暑い時期の撮影だったため、途中で目眩をおこしたり、緊張のあまり胃が痛くなったりしたこともあったということです。

監督はたくさんのぽっちゃり女性を取材し、最初の脚本は主人公が社会の価値観に抗うところが強く暗いイメージだったのですが、何度も話し合って書き直し、主役に明るい性格の蔡嘉茵が決まったことで、社会的なテーマにユーモアを加えた作品に変わっていったそうです。

0712dae 主役の蔡嘉茵は本当に素晴らしく、彼女なくしてこの映画の成功はなかったかも知れないと思えるほどの存在感と演技です。
自分らしく生きるのが一番というポリシーが揺らぐとき、そしてそれを支えるものを失ったとき、さににそこから再生する姿に胸を打たれ勇気をもらえます。
またひとつ新しい台湾映画を生み出した新人監督謝沛如と、新星蔡嘉茵の今後がとても楽しみです。

0712tff3◆ ストーリー
ぽっちゃりしていて何が悪い!社会の価値観で決めつけなくてもいいじゃないか、私は私なのだから、という主人公は、母親が運営する学童クラブのシェフ。子ども達から「恐竜ねえさん」とからかわれても軽くやり返し、おいしい料理でを楽しませていた。
その中に女装に憧れる男の子がいて、彼の本質に触れると“人目を気にせず自分らしくあれ”と優しく後押しもしていた。
しかし欠かさぬトレーニングで見事なスタイルを保ち続ける母親は、娘になんとかダイエットさせようと、勝手にトレーニング・ジムを予約してしまう。言う通りにすれば、料理のレシピを全て任せると言われた主人公は仕方なくジムに通うことに。
そんなある日、イケメンの宅配便の配達員と親しくなり、彼も実は以前肥満型だったがトレーニングにより普通の体型になったと聞き、嫌々ながらのジム通いが一転して積極的になる。
ところが努力の甲斐もなくいっこうに減らない体重に、トレーナーから胃を小さくする手術を薦められる…。

『大餓』
監督:謝沛如(シエ・ペイルー)
出演:蔡嘉茵(ツァイ・ジャーイン)、張耀仁(チャン・ヤオレン)、柯淑勤(クー・シュウチン)、謝祖武(シエ・ズーウー)

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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