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2020/03/07

2020大阪アジアン映画祭 香港映画『散った後(原題:散後)』

0307oaff_20200308085901 大阪アジアン映画祭では、その後日本でも公開された『誰がための日々(原題:一念無明)』、『淪落の人(原題:淪落人)』など香港の「オリジナル処女作支援プログラム(首部劇情電影計劃)」で輩出された新人監督の佳作をいち早く紹介していますが、今年は 『散った後(原題:散後)』が今日上映されました。
監督は、80年代に舞台俳優としてスタートし、ドラマやデジタルメディアのスタッフ、映像・舞台製作のキャリアを積んだ陳哲民(チャン・チッマン)。
2016年に『戀@廣場』というタイトルで雨傘運動の前後の若者達を描くべく撮影を開始したそうですが、香港逃亡犯条例改正案反対デモなど社会的に大きな変化があり方向転換、これを反映させ記録映像も取り込んで『散後』と改題しました。
内容は、原題が示すように学生運動に身を投じていた男女5人が大学を卒業し、それぞれの道へ進んだ後に再会を果たすまでを現在と当時を交互に描く構成です。

2014年の香港。中国政府への抗議活動・雨傘運動が盛り上がる中、出会った5人の若者たち。マリアンヌ、イン、シー、ジェシカ、トー。恋と友情、そして対立…熱くぶつかり合ったあの青春の日々から5年。反送中デモに端を発した民主化運動が続く香港で再会した5人は、それぞれ立場と信条の異なる“大人”になっていた。
大阪アジアン映画祭の公式サイトのストーリー)

監督は、「この映画で描くのは人であり、運動ではない」と言っているように、雨傘運動やデモは登場人物にとって重要な背景ではありますが、あくまでも彼らがどのように悩み、生き、次へと進んだのかということを描いています。
監督は第一作ではあるものの、豊かな人生経験を元に作られているため、全体が落ち着いた流れになっていると感じました。
大人になった彼らはかつての仲間にどう接するのか、自由と改革を激しく求める熱気の中で愛し合った二人は…。
エンドクレジットの横で紹介される5人のその後、決して珍しい手法ではありませんが、エンドマークを受け入れるのには十分な効果です。

5人のメインキャストは年齢は20代後半が多いですが、みんなフレッシュです。この中の柯煒林は短編の『4×4』(3月11日、3月13日上映)にも出演しており、おそらくこれから色々な作品で見られるのではないでしょうか。
そして、陳哲民監督自身も父親役で出演しています。
今日のチケットは完売でしたが、3月13日(金)13:25からの二回目の上映はABCホール、まだチケットがあるようです。

『散った後(原題:散後)』
監督・脚本:陳哲民(チャン・チッマン)
プロデュース:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)
出演:吳海昕(ソフィー・ン)柯煒林(ウィル・オー)馮海銳(ヨーヨー・フォン)蔡頌思(ジョスリン・チョイ)陳烈文(陳烈文)

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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