« 2020大阪アジアン映画祭 香港映画『私のプリンス・エドワード​(原題:金都)』 | トップページ | 2020大阪アジアン映画祭 台湾映画『ギャングとオスカー、そして生ける屍(原題:江湖無難事)』 »

2020/03/11

2020大阪アジアン映画祭 香港映画『4×4(原題:四段四分鐘)』

031144 2020大阪アジアン映画祭では短編映画もいくつか上映されますが、特に興味深かったのが香港の黃浩然(アモス・ウィー)と林子穎(ノラ・ラム)の共同監督による『4×4』です。
ゲーム感覚で毎日のように出会い系アプリで知り合った違う男とデート&セックスする女の子の心の変化を、4つの季節の流れに沿って4分ずつ描いたので、こういうタイトルになっています。

エンドクレジットを見ると、共同監督の1人黃浩然がエグゼクティブプロデューサーとなっていますが、もう一人林子穎が脚本・編集を担当しているので、どういう経緯で製作されたのかが気になるところです。これについては、後日別の場でご紹介できると思いますので、ご期待下さい。

黃浩然監督は、2015年に本映画祭でも上映された『点対点(原題:點對點)』で43才で監督デビューという遅咲きですが、もう一人の林子穎監督は19才でドキュメンタリー制作を開始、海外の映画祭で高評価を受ける俊英です。

2017年に香港大学卒業後、香港の本土派の政治活動家梁天琦(エドワード・レオン)を追ったドキュメンタリー『地厚天高』が、2018年台灣国際ドキュメンタリー映画祭で審査員特別賞を受賞、香港での上映会は満席でしたが、政治的な内容の為一般の劇場では公開ができなかったそうです。

この一貫して政治を扱ったドキュメンタリーを撮ってきた林子穎監督が、何故からだは密接でも心を通わせることをしない少女の物語を撮ろうと思ったのか、とても興味深いです。

主演の余香凝(ジェニファー・ユー)は大阪アジアン映画祭では2017年に上映された『姉妹関係(骨妹)』の時に廖子妤(フィッシュ・リウ)と共に参加したので、記憶にある方も多いでしょう。

『姉妹関係(骨妹)』で新人賞を受賞した彼女は、昨年も主演女優賞(『非同凡響』)、助演女優賞(『逆流大叔』)にノミネートされ、その活躍ぶりを見ても、いまの香港の若手女優の代表と言っても良いでしょう。

本作における余香凝のしなやかな演技は、刹那的な愛の向こうにある幻想と痛みをじんわりと見る者へ伝えます。

また、『散った後(原題:散後)』のメインキャスト柯煒林(ウィル・オー)も、4人のうちの1人を演じています。

二回目の上映は3月13日(金) 11:50からシネ・リーブル梅田4で、『雄鶏ものがたり』『伏魔殿』と併映になります。

『4×4(原題:四段四分鐘)』
エグゼクティブプロデューサー:黃浩然(アモス・ウィー)
監督:黃浩然(アモス・ウィー)林子穎(ノラ・ラム)
脚本:林子穎(ノラ・ラム)
出演:余香凝(ジェニファー・ユー)、伍嘉兒(エリザベス・ン)、唐浩然(ジャッキー・トン)、黃溢濠(ウォン・ヤッホウ)、柯煒林(ウィル・オー)

 

※黃浩然(アモス・ウィー)監督に関するこれまでの記事
2015/05/04
Podcast 大阪アジアン映画祭『点対点』黃浩然(アモス・ウィー)監督&戴偉棠(アンガス・ダイ)カメラマンインタビュー
2015/03/10
大阪アジアン映画祭『点対点』黃浩然(アモス・ウィー)監督&戴偉棠(アンガス・ダイ)カメラマンQ&Aとインタビュー

 

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

|

« 2020大阪アジアン映画祭 香港映画『私のプリンス・エドワード​(原題:金都)』 | トップページ | 2020大阪アジアン映画祭 台湾映画『ギャングとオスカー、そして生ける屍(原題:江湖無難事)』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2020大阪アジアン映画祭 香港映画『私のプリンス・エドワード​(原題:金都)』 | トップページ | 2020大阪アジアン映画祭 台湾映画『ギャングとオスカー、そして生ける屍(原題:江湖無難事)』 »